2019年05月23日

哺乳類の子育てと、会社の新人教育は似ている

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哺乳類は子供を産んで母乳で育てます。
哺乳類が現在のように多様な環境に適応し、発展できたのは、メスに子宮が備わったからだといわれています。
胎児は成長しながら母親と移動ができ、母親は胎児を守りながら自らの生活も営めます。


子供の数は、魚類や両生類の数百から数万個には到底かないません。
少ない数ではありますが、確実に子供を育てます。


哺乳類のオスは子育てには参加しません。
メスだけが育児を行います。
しかも、母親も子供に乳やエサを与えるため四六時中エサを探し、食べなければなりません。


その間、子供は自分だけで生きる術が必要になります。
周囲の環境と自分の毛や体を同化させる保護色で天敵や同種オスから身を守ります。



みなさんの職場にも、4月から新入社員が配属されているかもしれませんね。
どのように教育、指導をされているでしょうか。


新入社員の教育担当者は、哺乳類のメスと似ているんじゃないかと思いました。


教える相手は、大卒だと1人から数名程度。
まだ社会に出て間もない人材と一緒に行動し、あらゆることから守りつつ、少しずつ教えていきます。


今年、私自身も教育担当をしておりますが、とても勉強になっています。


普段、あたり前のようにやっている業務ひとつとっても、これを教えるのは難しい。
単に、「作業方法」を教えるだけではなく、どうしてその作業が必要なのかを体系的に説明しなければいけないからです。
そういう指導をしないと、自ら仕事を考えて実践できる人材には育ちません。


自分の仕事をしつつ教育指導するというのは、実際にやってみると難しいものですね。
しかし、とてもやりがいを感じております。



どこかの書籍に、新人が会社を辞める理由が書かれていました。


その理由とは、給与の低さとかではありません。
もっとも多いのは、「上司が自分に対して関心が薄い」ということでした。


新人がやっていることに対して目を配り、間違っていれば説明し、きちんとやっていれば褒める。


私は、本格的な新人指導は今回がはじめてです。
将来、会社を背負って立つ人材になってもらえるように、頑張って指導していこうと思います。

Posted by kanzaki at 2019年05月23日 07:12