●独学術 (ディスカヴァー携書) _ 白取 春彦 _本 _ 通販 _ Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4799312251/
この本の「第2章 難解な本を読むコツ」という部分をご紹介します。
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【難しい本にぶつかれ】
やさしい本からではなく、最初から難しい本を読んでも構わない。
難しい本だからこそ、読む価値があるのだ。
新しい自分への脱皮となる。
読み切らなくてもいい。
どんな文章なのか、どの程度難しいのか、どう始まり、どう終わっているのかを知っただけでも十分に得られるものがある。
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【辞書、辞典、地図を備える】
経済、哲学、宗教の本いずれにしても、文章の中に用語や地名が当然ながら事前に理解されているものとして書かれている。
だから、文章を理解するには、辞書や辞典、地図が必要になる。
そうでなければ、実は何も理解されていないことになる。
テレビやメディアのニュースがつまらないとされる場合も同じ。
報道される内容に含まれている基本の用語や術語、地名などが視聴者に理解されていないのだ。
述べられている事柄が想像できず、意味のないものとしてぼんやり通過していくだけとなる。
だから、報道されている事件が他人事のようにしか感じられない。
他人への無関心が要因なのではない。
世界の事柄について自分が無知だからなのだ。
人の話しを聞くにも、人は内容に含まれている基本の事柄を前もって知っていないと、総じて何も理解できなくなるのは当然である。
知らないならば、知るようにすればいい。
つまり、辞書、辞典、地図を面倒くさがらず開くようにすればいいだけだ。
現代には歴史地図というものがある。
これはその時代の地理や地名の他に重要事項の説明もあり便利である。
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(ネットにある似たようなサービスだと、下記があります)
●World History Maps & Timelines _ GeaCron
http://geacron.com/home-en/?sid=GeaCron921126
・(上記解説)見たい年代、地域の歴史地図が一発で見れるGeaCron。世界史のお供に最適 ? やわなべ.net
https://ywnb.net/p/201507/2214
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世界地図と日本地図は貼っておけばいい。
本やニュースに出てくる地名が正確にわからなかったら、そのつど見て確認する。
書物やニュースが立体的に理解でき、一種の体験として感じ取れる。
すると、説明や理解を主眼とする書物ですら、物語や小説のようにわくわく読めるようになる。
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以前テレビにて、林 修先生も、似たようなことを話していました。
文学を読む際、描かれた時代背景を理解しなければいけないと。
特に、金銭価値を理解することで作品全体を理解できると言っていました。
そこに書かれているモノの値段や給料など、今と昔では貨幣価値がまったく違いますよね。
夏目漱石「坊ちゃん」の時代(明治39年)だと、1円は今の5千円程度です。
当時の銀行員の初任給は35円。
そういったことを知らないと、登場人物の行動・考えなどを間違って解釈をしてしまうこともありうるのです。
だから、今回ご紹介した本に描かれていることも、納得できました。
私がニュースを見ても他人事で、軽くスルーして頭に残らないのは、世間事情に疎かったからなのですね。
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●次回の記事:独学術〜難しい本は最初、眺めて、からかうように扱う。適当に読み始め、最終的には自分なりに考えてみる
http://kanzaki.sub.jp/archives/004359.html
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