「酒のみ夜ふかして、元日寝わすれたれば『二日にもぬかりはせじな花の春』」
俳人・松尾芭蕉。
芭蕉は酒がいける口だったそうです。
久し振りに故郷で迎えた年末年始。
大みそかは旧友と朝まで飲みました。
目が覚めてみれば外は明るく、元旦を迎え損ねました。
明日は寝すぎないぞと決意します。
身なりに無頓着。
華美を嫌い、木綿しか着ません。
門人たちが正月の晴れ着を贈っても、正月に着ませんでした(ようやく来たのは四月の桜の季節)。
うどん、こんにゃく、キノコが大好き。
死因も大好物のキノコを食べすぎて、持病の胃病を悪化させたからです。
誰もが知る有名人なのに、なんだか意外なエピソードです。
めちゃくちゃ庶民的ですね。
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我々はテレビで見かける有名人をさも、ドラマやマンガで描かれるキャラクターのように平面にとらえてしまいます。
その人のイメージなんて、勝手に見る側が抱いたもの。
当たり前のことなのですが、こういったエピソードを聞くと、人間の行動なんて、そうそう違いはないですよね。
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