2020年06月30日

砂の上にクレヨンで絵を描く〜マチエルを下地に塗ると、1万5千年前に描かれた壁画のような感じになります

matiere2006-14.JPG

この前のお絵描き教室は、砂の上にクレヨンで絵を描きました。


段ボールの上に紙を貼ったものをキャンバスにします。
紙の上に、「マチエル」を糊で固定します。


マチエルは「砂」です。
これを下地に塗ってから、油絵・水彩・日本画の絵具を塗ると、表面がざらついた感じになり、面白い表現になります。
絵具そのものに混ぜて使うこともあります。
家の「砂壁」みたい肌ざわりを想像してもらえると良いと思います。
このザラザラ感は、日本画にも似ています。


matiere2006-04.JPG


matiere2006-08.JPG


今回使用したプロ仕様の「シエル マチエル」は、通常の砂の3分の1の軽さです。
軽さの理由は、貝殻とかも入っているからです。



matiere2006-02.JPG


砂の上に描くと、思うように描けません。
均一に色が定着しませんから。
だからこそ、予想したものと違った効果になって面白いです。


水彩絵具で描いていた子もいましたが、これはクレヨンで描くと面白いです。
まるで、1万5千年前に描かれた壁画のような感じになります。


私もタンチョウヅルを適当に描いてみました。
どうせ精細に描けないと思うと、かえって自由に描けます。
F6サイズを15分程度で描けます。


背景部分は軽くクレヨンでなでてあげて、ちょっとカラフルにしてみました。
平面・均一に彩色されないから、面白い効果になります。


この技法、極めると面白いかもしれません。
巨大な作品を作ってみたくなります。


●次回の記事:砂の上にクレヨンで絵を描く(2)

Posted by kanzaki at 2020年06月30日 06:53