2020年10月18日

「好きだからテレビを観るのがやめられない」の対処法〜テレビのリモコンを同じ場所に置く

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『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』(菅原洋平 著)より


「余計なものは見ない」
「すぐやる」ためには、これを徹底するしかありません。
そのものを見なければ、脳は迷わなくて済むからです。


そのためのコツ、それは「使ったものは、もとの場所に戻すこと」となります。


というと、「そんなことは小学生でも知っている」と思われてしまうかもしれません。
でも、改めて考えてみても、これができているか否かが「すぐやる人」になれるかどうかの分かれ道だといえます。


実際、医療現場や製造工場など、安全管理が非常に重要な現場では、配属されるとすぐに「使ったものをもとに戻すこと」を徹底して教育されます。
それは、何人かで共有してものを使うことが多いから、という側面もありますが、いつもと違うところにものが置かれるだけで脳が余計なエネルギーを使ってしまい、ミスを誘発しやすくなるからです。


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【テレビのリモコンを同じ場所に置く】


仕事や勉強に集中したい時に限って、テレビを観たいという衝動にかられる人が多いと思います。
深夜までテレビを観てしまい睡眠不足になる。
その為、仕事に集中できなかったり、勉強の時間を確保できなかったりします。


テレビを観る時間を減らそうと思わなくていい。
テレビのリモコンの定位置を決めて、いつも同じ場所に置くようにしましょう。


実は、テレビが好きだから観ているのではありません。
ついテレビを観てしまっている現状に対して、脳が「テレビが好きだから、仕方ない」と理由付けしているだけです。


直感的判断で行動した際、あとから判断を理由付けする仕組みを「直感優先原理」といいます。


深夜までテレビを観る行動の理由を「テレビが好き」と後付けしただけです。


テレビのリモコンを同じ場所に置いていると、変化が起きます。
しばらくしてもテレビは観てしまうのですが、その問題がまるで他人事のようになってきます。


今までは、脳の問題をそのまま自分の問題としてとらえていました。
自分と自分の脳を別ものとして扱い、当人は外から問題を見るようになるのです。
この現象を「脱中心化」といいます。


「好きだからテレビを観るのがやめられない」という脳の判断を無条件に信じることがなくなるのです。
脳をよりよい状態に整えて、行動まで変えていくことができます。
やがて、テレビを観なくても問題なくなります。


性格や、今までの人生の問題ではないのです。
脳の仕組みによるものです。
あなた自身を変えるのではなく、あなたを動かしている脳を変えることが大切です。


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自宅や職場をきちんと整理整頓している人は、ちゃんとした人が多いように思います。
それも上記が理由なんでしょうかね。


これを応用すると、「ながらスマホ」対策になるように思います。
自宅へ戻ったら、決まった場所に置いてある充電器につないでしまう。
自分の身の回りに放り投げていると、つい手に取って観てしまうのを防げるのではないでしょうか。

Posted by kanzaki at 2020年10月18日 12:35