有名な彫刻のひとつ「ミロのヴィーナス」は、1820年にギリシアのメロス島(別名ミロ島)で地元の農民が発見したことから、そう呼ばれています。
像は高さが約2メートル。
ギリシアのパロス島産の大理石で作られています。
彫られているのはギリシア神話の愛と美の女神アフロディーテで、ローマ神話ではヴィーナス(ウェヌス)と呼ばれていた女神。
その近くからは、リンゴを持った腕の彫刻が見つかりました。
研究者の多くは、この腕はもともと胴体についていたものだと考えています。
神話では、トロイのパリスが、ヴィーナスをこの世で最も美しい女神と認め、黄金のリンゴを与えたとされているからです。
イギリス人劇作家オスカー・ワイルドは、この彫像の石膏レプリカを注文した男の話を伝えています。
この男は、パリから届けられたレプリカに両腕がないのを見ると、途中で壊れたのだと思って鉄道会社を訴えました。
これだけなら笑い話しですが、驚くなかれ、裁判ではこの男が勝ったのです!!。
※『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』より
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さまざまなアクションポーズを再現できる「figma ミロのヴィーナス」があります。
失われた腕も再現しています。
う〜ん、これが完成体なんですね。
見慣れていないせいか、なんだかしっくりきません。
アニメ「機動戦士ガンダム」にてジオングの整備士が、ジオングの脚が無いことについて「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」という名台詞を残しています。
脚があると思っている上層部には、この設計思想は理解できなかったようです。
「ミロのヴィーナス」は、この像が載っていた台座から、作者はメアンデル川沿いのアンティオキア出身のアレクサンドロスだと特定されています。
実際に腕は作ったものの、実は作者の何かしらの意図があり、自ら切り落としたとしたら、これは興味深いですね。
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