2020年11月16日

映画『俺物語!!』の感想〜鈴木亮平さん・坂口健太郎さん・永野芽郁さん演じる主要キャラをはじめ、みんな善人ばかりの作品で心が癒されます

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映画『俺物語!!』予告編


以前、WOWOWで放送していたものを録画していました。
ようやく視聴。
5年前の映画です。


マンガは未見。
深夜アニメはすごく良くてハマったのですが、仕事がドタバタしていて数話しか観ていません。
(観なくて後悔したアニメの一つです)



公開時、鈴木亮平さん32歳、坂口健太郎さん24歳、永野芽郁さん16歳。
この3人が高校1年生を演じています。


年代が違うのに、何故か観ていて違和感を感じませんでした。
きっと3人とも、性格が大人で才能があり、それでいて物腰が柔らかいという、似た感じだからかもしれません。
そりゃあ、NHKが起用するのも分かります。


鈴木亮平さんが、真剣に演じていていいですよね。
原作をバカにしていない。
漫画チックなテイストを一生懸命真摯に再現しています。
だから観ている方も、素直に受け入れられるのかなと。
こういう素敵な姿勢で臨む役者さんと、10代の時に共演できた永野芽郁さんは、とても良い機会だったのではないでしょうか。


永野芽郁さんの出ている作品史上、もっとも可愛さが前面に出ている作品でした。
確か原作は、もっと背の小さい女の子だったように思うのですが、特に気になりません。
映画の番宣などで見かける、演技していない時の永野芽郁さんに近い雰囲気が画面から感じました。
16歳だけれど、見た目は今の21歳と変わりません。
もう既に、この時点でルックスが完成されていたのですね。


坂口健太郎さんの演じるキャラは、イケメンでモテモテなのに女子と付き合いません。
理由は、告白してくる女の子たちが、親友である鈴木亮平さんのキャラの悪口を言うから。
動き回るキャラじゃないけれど、2人の恋仲を見守る優しい男の子を演じていました。
嫉妬とかせず、本当に相手を想いやっているキャラを自然と演じていましたね。
いい意味で執着とかしない感じが、画面からも感じられて素敵でした。



主要キャラたちをはじめ、悪い人があまり出てこない作品はいいですね。
観ていて心が安らぎます。


後半の複線回収の際、実は街のいろんなお店の大人たちが、2人の恋愛を応援していたというのが、これまたほっこりさせます。


ギャグテイストにしていますが、相手を思いやる心を丁寧に描いていますね。
純愛文学の系譜だと思いました。


昔はスマホが無かったから、名作「めぞん一刻」をはじめ、すれ違いを使って話しを展開することができました。
今は便利な世の中なので、その手が使えません。


だからこの作品では、「すれ違い」ではなく「勘違い」をうまく使っています。
本当は相手のことが好きなのですが、勘違いして、相手は自分を好きではないと思っているのです。


至る所で、思いやりを感じられる場面があります。
ささいなシーンなのですが、年齢を重ねた私には、不思議と自然に涙が出てきます。


永野芽郁さん演じる子の女友達たちが、鈴木亮平さん演じる主人公の見た目について悪口を言っているシーンがあります。
たまたま鈴木亮平さんはそれを聴いてしまうものの、そういうのには慣れっこというか諦めみたいな感じで立ち去ろうとします。
けれど、それを聴いた永野芽郁さんは、反論し怒って泣いて抗議します。
ほんの数十秒のシーンなのですが、なぜか観ている私が泣いてしまいました。
(上記予告映画の57秒あたりのシーンです)


主要3名のキャラは高校1年生ですが、正直、私のようなオッサンより「大人」です。
最近の子は、現実でも大人だし立派だと感じるこの頃です。
私が上に立つより、彼らが上に立って指揮したほうが絶対にうまくいく。


心がズタズタな私ですが、この作品を観て癒された休日でした。
本当にありがとう。

Posted by kanzaki at 2020年11月16日 06:42