私は、食事を作ってくれた人へ必ず感謝します。
「とても美味しかったです」と。
味や見た目についても伝えることもあります。
それは、外食した時だけではなく、自宅での食事でもそうです。
帰宅したら温かい食事が待っていたり、お店で注文すれば美味しい料理が運ばれてくるのは、当たり前じゃないからです。
材料ひとつとっても、買ってきて洗い、そして細かく切り調理するだけでも、多くの工程があり大変なんですもの。
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私がそういう気持ちになったのには理由があります。
きっかけは以前、母が大きな交通事故にあったことです。
脚が不自由になって、歩くことができなくなりました。
私が日常の家事をやらなければいけません。
仕事帰りにスーパーへ行って材料を買い、それを調理する。
2、3日ならば良いのですが、これが毎日となるとしんどいです。
仕事で疲れているから、調理をしたくない。
そうすると、調理済みのお惣菜が中心になります。
ところがお惣菜は、ほんの僅かな量でも、値段が高いです。
それを毎日繰り返していたら、とんでもない金額になります。
料理に掃除に洗濯。
それを働きながら毎日することの苦労を覚えました。
私は母子家庭なのですが、母が働きながら家のことをこなし、自分を育ててくれたことの凄さを感じました。
あれからでしょうか。
「当たり前の日々は、当たり前じゃない」と思うようになったのは。
それ以降、食事に関して、いつも相手に感謝するようになりました。
※※※
ちなみに感謝をする行為は下記の通り、精神にも良い効果をもたらすそうですよ。
●『頑張らなければ、病気は治る―――がん、うつ、慢性疾患や難病・・・すべて『頑張らない』から治るのです』(樺沢紫苑 著)より
「感謝」と「うつ」に関する研究によると、うつ傾向の強い人ほど周りの人や物にあまり感謝せず、うつ傾向の弱い人は感謝する傾向があるそうです。
感謝とうつはシーソーのような関係で、感謝すると落ち込みにくく、落ち込むと感謝の気持ちを持ちにくくなります。
感謝の気持ちを抱くと、脳内にエンドルフィンが分泌し、痛みの信号をブロックします。
エンドルフィンには末期がんなど激しい痛みに対して使われるモルヒネの6・5倍もの鎮痛効果があるのです。
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