不安を解消する方法の一つとして「対応策をゆっくり紙に書き出す」というものがあります。
これは自律神経のバランスを整え、危機管理にも使えます。
自分の頭の中をアウトプットする。
頭の中でどうどう巡りして、不安を増長させないようにするのに、とても有効です。
私は出社してすぐ、その日に行う事や、気になることを書き出しています。
用紙は、A4判サイズの方眼ノートを横向きに使っています。
大きな文字で書き出しています。
なるべく丁寧な文字を意識するので、おのずとゆっくりな動きになります。
実際、日中に起こることは、予想もしていなかったことばかりです。
その合間合間に、朝から決めていたことをやらなければいけません。
しかし、一旦アウトプットしていたおかげで、うまくスキマ時間に処理することができることが多いです。
「バレットジャーナル」みたいな完璧な記入法なんて気にしなくて良いです。
まずは、頭の中の引っ掛かりを書き出してみてください。
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●『「ゆっくり動く」と人生が変わる 副交感神経アップで、心と体の「不調」が消える!』
ですから、最初はちょっと面倒だなと思っても、一瞬、「ゆっくり」を意識して、きれいに丁寧に、スケジュールやToDoを手帳に書くようにしてみてください。.
そうすると、効率的な段取りというのを自然と考えるようになりますし、自律神経も整いますので、物事がとてもスムーズに、まさに「ゆっくり、早く」進むようになるのです。
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こうした事態を避けるために私自身が実践しているのが、「何か問題が起こったら、その後に起こりそうなことと、その対応策をすべて紙に書き出す」ということです。
先ほどの例でいえば、電話を切ったあと、まずなんでもいいので紙と筆記具を用意します。
そして五分間、机の前に座って、
「Aが起きたことでどんな事態が起きそうか。
まず軽いところではBだな。
この場合はCという対応で十分だろう。
その次に考えられるのがD。
これはちょっと厄介だけど、Eでいけばなんとか収まるだろう。
最悪のケースはFだな。
これが起こってしまった場合はかなり困るなあ……(しばし考える)。
でも、そうなったら腹をくくってGという対応をしよう。
命をとられるわけじゃない。
まあなんとかなるさ」
というふうに、「A」によって起こる事態を自分なりにシミュレーションし、その対応策を紙に書き出していくのです。
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人間というのは不思議なもので、そうやって紙にすべて書き出すと、「今はここから先はもう考えてもしょうがないな」と気持ちを切り替えられるのです。
そうすれば、もう大丈夫。
その時点で、自律神経は整い、頭も切り替わり、夕方までの時間、別の仕事に集中できるようになります。
しかも、朝の時点で最悪の結果に対する対策も考えていますので、それよりもましな結果であれば、「なんだこの程度か」と楽勝で対応できる。
逆に、最悪の結果であったとしても、それはもう想定内のことですから、やはりあわてずに対応できるというわけなのです。
つまり何か事が起こったときに、いったん座って「対応策をゆっくり紙に書き出す」というのは、自律神経のバランスを整える秘策であるだけでなく、究極の危機管理でもあるというわけなのです。
したがって、一日に何度も重要な案件を判断しなければいけない方ほど、試していただきたいことです。
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