●『感情的にならない話し方 (ディスカヴァーebook選書)』(和田秀樹 著)より
「それも間違いではないけど」という話し方も、さまざまな場面、さまざまな相手に対して使うことができます。
おたがいが感情的になって、一方的に自分の意見を主張し合うような結果になれば、何の答えも出なくてけんか別れになります。
でもどういう場面、どういう相手であっても、何のために話し合うのかを忘れなければ、たとえ感情的になっても決裂ということはありません。
おたがいに譲歩し合って一定の成果を出すことができるはずです。
勘違いしてはいけないのは、「それも間違いではないけど」という話し方は相手の機嫌を取るためではないということです。
上司が部下の機嫌を取ったり、友人同士でも相手のメンツを立てるために言うのではなく、あくまで感情的にならないためです。
自分は正しい、相手は間違いというスタンスに立てば、どうしても感情的になってしまいます。
現実問題として、完全に正しいとか完全に間違いという意見はなくて、それぞれに長所も短所もあって自分はどちらを選ぶかという違いです。
したがって、相手の意見を「間違いではないけど」と認めるのは、ごく当たり前の受け止め方になります。
「そういう考え方もたしかにある」という、素直な解釈です。
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会話の中で、一旦、相手の考えを受け入れるということの大切さは、いろんな本で紹介されています。
「それも間違いではないけど」という言葉は、使いやすいですね。
「それもそうだね」「確かに」など、自然と言えるようにしておくと良いのかもしれません。
プライドだけは高い人と接するなら、なおさらです。
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