2021年09月02日

人は相手に対して虚勢を張ると、不思議なことに相手が怖くなる

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●『無理しないほうが愛される―――自分には「自分の生き方」がある』(加藤 諦三 著)より

 
人は相手に対して虚勢を張ると、不思議なことに相手が怖くなる。


ところがあるときに、ふと「自分は弱いのだ」と認められる気分になった。
すると、不思議なことに人が怖くなくなった。


すーっと自分の中から人々に対する恐怖感が消えていった。
「自分は弱いのだ」と自分を認めると、逆に相手が怖くなくなる。
相手に自分を強く見せようとするから、相手が怖くなるのである。


「自分は弱いのだ」と認められる気分になると、自分と違った意見を持っている人が自分にとって脅威の対象にはならなくなった。
安らぎが体全体にしみわたって行くようであった。


そのとき「あー、自分は人に虚勢を張るから、人が怖いのだなー」とつくづく思った。


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自分の身の丈以上の自分を周囲の人に見せても、周りにはずるい人が集まるだけである。
無理している人は、それに気がつかない。
自分の周りに集まってくる人は、都合よく人を利用しようとする人だけである。


そして、そうしたずるい人の人間関係の中であなたは好かれようと無理をして生きてきたのである。
その無理があなたのストレスである。
「嫌われたら怖い」というストレスがあなたを消耗させたのである。


※※※


なんだか、とても理解できる内容でした。


コロナ禍で大変な生活の日々です。
しかし、相手に対して虚勢を張る必要性が薄くなったように思います。
人との接触を減らしているからでしょう。


そうすると、自分へ意識が向かうから、「自立」ということを考えだします。
信念を持って一人で生きるには、自分一人でエネルギーを出し、どうしたら毎日楽しく生きられるかを考えます。
他人に迎合する必要性も無ければ、他人に虚勢を張る必要も無い。
自分の生き方を持ち始めます。


この本には、こんなことも書かれています。


最後に自分を救うのは人からの賞賛ではない。
人に認められることではない。
自分が自分を認める。
それが人を救う。

Posted by kanzaki at 2021年09月02日 06:58