2021年09月27日

今を一生懸命に生きるということ

imawoikiru01.JPG

●『禅が教える 人生という山のくだり方 (中経の文庫)』(枡野 俊明 著)より


不安感は過去や現在にあるものではありません。
それは来てもいない未来の中にある。


来てもいない不安、起こってもいない出来事にばかり目を向けている暇があるのであれば、今という時間を一生懸命に生きることです。


もしも未来に不安があったとしても、それが現実のものとなったとしても、自分にはそれと戦う力があると信じること。


「もしそうなっても、自分はぜったいに解消できる」という自信を持つこと。


そしてその自信は、今を一生懸命に生きることから生まれるのです。


※※※


禅の教えって、「今」にフォーカスしています。


過去でも未来でもない。
だから、死んだらどうなるのかも考えない。
それより、今を生きる。


映画「空白」という映画を観ました。


●映画『空白』公式サイト
https://kuhaku-movie.com/


女子中学生がスーパーで万引しようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死んでしまいます。
娘に無関心だった花音の父は、せめて彼女の無実を証明しようと、事故に関わった人々を厳しく追及するうちに恐ろしいモンスターと化し、事態は思わぬ方向へと展開していくという内容です。


どこにでもあるような地方都市の風景。
ひとつの交通事故で、一瞬のうちに見慣れた風景が一変します。


私たちだって、今日の職場への出勤の際、事故で死んでしまうかもしれない。
どこでどうなるかなんて分かりません。


だからこそ、その日その日の一日を大切に生きていくのが良いのでしょうね。


ささいなことでイライラがピークに達したり、自分の沸点が低くなることなんて当たり前にあります。
朝起きた時、今日もまたゴミみたいな一日が始まると思うことも。
そういう過ごし方をして、貴重な一日を潰すのは嫌ですよね。


まずは今日だけでいいから、今を大切に生きてみたいと思います。

Posted by kanzaki at 2021年09月27日 06:58