2021年10月16日

「三かく人間」とは〜夏目漱石『吾輩は猫である』より

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●『メンタルの強化書』(佐藤優 著)より


夏目漱石は名作『吾輩は猫である』で「三かく人間」のことを書いています。
「三かく」とは、「義理を欠く」「情を欠く」「恥をかく」の「三つのかく」のこと。


主人公の珍野苦沙弥先生が、昔の下宿仲間で現在は実業家になっている鈴木藤十郎に向かって、
「僕は実業家は学校時代から大嫌いだ。金さえ取れればなんでもする」
と言ったところ、鈴木は
「金を作るにも三角術を使わなくちゃいけないというのさ──義理を欠く、人情を欠く、恥をかく、これで三角になるそうだ」
と返します。


義理と人情を欠くとは、お世話になった人の恩を忘れ、周囲の人たちに対する思いやりの心を持たないということです。
恥をかくことを恐れないということは、後ろめたい行為や恥ずかしい行為も、利益があるとなれば平気で行える厚顔さを言います。


「三かく」とは、すなわち「下品」であることと同じです。
お金儲けをするには「三かく人間」=「下品」でなければできないと、漱石は鈴木藤十郎の口を使って言っているのです。


※※※


1905年1月1、『ホトトギス』にて発表された『吾輩は猫である』。
その当時も今も、人間というものは基本的に変わっていないようですね。


仕事でメンタルをやられている日々。
そうすると心が狭くなってきますね。
せめて「三かく人間」に変身しないようには注意しています。


この世の中、「三かく人間」になって上級になっても、どうも幸せにはなれないようです。
その為に、心を汚す必要も無いと思っています。


私は出世欲もないし、お金も別段欲しくない。


欲しいものはそうだなあ・・・本を読むための「時間」と「静けさ」が欲しいです。
なかなかまとまった時間は作れないので、毎朝早起きして確保しています。
Posted by kanzaki at 2021年10月16日 18:26