生きるのが楽になる考え方〜負けても勝っても気持ちを切り替える
●『生きるのが楽になる考え方 (ディスカヴァーebook選書)』(和田秀樹 著)より)
わたしたちもまったく同じで、自分の勝敗分岐点を決めて「これは負け」と認めてしまい、気持ちをリセットして新しいやり方を考えたほうがいいはずです。
それによって、負けに対する「こころの準備」もすぐにできるようになります。
しかも立ち直りが早くなります。
そのかわり、負けの数が増えます。
いまよりあっさり負けを認めるのですから、「負けてばっかりだな」と思うかもしれません。
でもメリットのほうが多いのです。
まず打たれ強くなります。
負けることはしょっちゅうなのですから、いつまでもこだわったりはしません。
負けを認めて気持ちをリセットしてしまえば、もうつぎのチャレンジが始まります。
さっさと負けを認める人は、それだけチャレンジのチャンスが増えてきます。
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仕事は失敗や成功の繰り返しですね。
失敗したからといって、そこでつまずいているわけにはいきません。
成功したからといって、余韻に浸っているわけにもいきません。
片づけなければいけない仕事や取り組まなければいけない仕事がもう、待ちかまえています。
したがって、勝ってもたいしたことではないのです。
「やったぞ」と思った瞬間には、もうつぎの仕事が待ちかまえているからです。
その意味では、負けても勝っても気持ちを切り替えられる人でなければ、前に進むことはできません。
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受験、就職、恋愛、結婚、あるいは貯蓄や将来設計、実現してみたい夢や希望、そういったさまざまなことがすべて順調に運ぶということはまずありません。
どこかで大きくつまずくかもしれないし、頬っぺたをつねりたくなるぐらい上手くいくこともあります。
幸福感の絶頂からいきなりどん底に墜ちることだってあるでしょう。
それでもとにかく、前に進まなければいけないのがわたしたちです。
だとすれば、「こころの準備」ができる人は、ふだんから気持ちの切り替えができる人ということになってくるはずです。
負けなんかあっさり認めてしまおうというのは、そのためのトレーニングだと受け止めてください。
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この本では、あわてたり迷ったり逃げ腰になったりしないため、「こころの準備」が必要と書いています。
具体的には、
──基本を確認する。
──当事者意識をもつ。
このたった2つです。
そして、成功しようが負けようが、気持ちの切り替えが出来るようになりましょうと言っています。
心をフラットするという意味では、禅の心に通ずるものがありますね。
Posted by kanzaki at 2021年11月01日 06:59