2021年11月17日

イヤなことを忘れる生き方は、絶対に忘れてはいけない大切なことを考え続けること

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●『感情的な人に負けない本 (ディスカヴァーebook選書)』(和田秀樹 著)より


【より大切な問題に心を占めさせる】


イヤなことを忘れるもう一つの生き方は、絶対に忘れてはいけない大切なことを考え続けることです。


これは即効性があります。


たとえばあなたが上司や先輩にイヤ味をいわれたり嫌がらせをされたり、レストランで値段ばかり高くて不味い料理を食べさせられたり、電車の中で子連れのヤンママに舌打ちされたとしても、そういうことはすべてあなたの人生にとって重大な問題ではありません。


どういうことが重大な問題なのか、それはあなたが考えれば答はすぐ出るはずです。


「いまの会社で身につけたいスキルとキャリアがある。その先に描いているプランもあるんだ」
「会社は辞めさえしなければいい。翻訳のアルバイトで力をつけていつかフリーになるんだ」
「あと1年働けば目標の貯金ができる。そのおカネで大学に入り直して福祉の勉強をするんだ」


どんなことでもいいです。
いまのあなたが絶対に忘れてはいけない大切なことを考えれば、イヤなことはすべて些事になります。


もし、人生にこれといって重大な問題が思いつかないというのでしたら、家族や恋人や親しい友人、あなたが愛している人や好きな人と過ごす時間について考えてください。


その時間を楽しいものにするために、いまあなたが準備できることはないだろうかと考えてみましょう。


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【イヤなことをすぐに忘れたかったら、大事なことや大切な人のことを考える】


この方法が有効なのは誰でも経験的に知っています。
仕事でも勉強でも家事でも、真剣に取り組んでいるときにはイヤなことは何一つ頭に甦ったりはしません。
「イヤなことを思い出して勉強が手につかない」というのは真剣味が足りないだけのことです。
あなたの心にまだ、イヤなことがつけ入る余地があるということです。


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嫌な事なんて、無いに越したことはありません。
けれど世の中、いたるところに転がっています。


同じような状況に置かれても、人によって反応は様々です。
まったく気にしない人もいれば、ビクビクする人もいます(私は後者)。


「より大切な問題で心を占める」というのは良い手ですね。


最近の手帳には、1年間のもっとも「大きな目標(夢)」を書き込み、それをいかにして実行するかに焦点をあてたものがあります。


大きな目標って意識していないと、日々の事でうずもれてしまいがちです。
それは、習慣として日々の生活に取り入れていないからです。
そういう大きな目標(夢)を意識することで、些細なこと、どうしようもないことを頭から追い払うことはできそうですね。


来年からやろうなんて思っていると実行できません。
今年はまだ1か月半ほどありますが、助走がてらはじめてみませんか?
Posted by kanzaki at 2021年11月17日 07:07