2022年01月12日

心の補助輪が欲しい

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(良寛さん)

●『マインドフルネスと7つの言葉だけで自己肯定感が高い人になる本 (ディスカヴァーebook選書)』(藤井英雄 著)より


【師】
真の洞察が得られるまでは、「この体験からどんなポジティブな要素が探せるか?」とちょっと疑問に思っておくくらいでええ。
そうすればいつのまにか潜在意識が正しい答えを思いついてくれる。


【ハ】
でも、何か思いついたとしても、それが正しいかどうかわからないんでしょう?
まちがっててもいいんですか?


【師】
思いつきは、「自転車に乗れるようになるまでの補助輪のようなもの」だと考えたらええ。


【ハ】
え?
補助輪ですか?


【師】
正しい洞察が湧いて出てくるのがスイスイ自転車に乗れる段階、そして、頭で考えて疑問符をつけておくのが補助輪付きの段階じゃ。
補助輪無しで練習して転んでしまうとケガばかりで元気が出ないし、余計ネガティブになって坂道を転がり落ちるように地獄に落ちていくばかりじゃ。
たとえ補助輪付きだとしても、ネガティブ思考よりはずっといいんじゃよ。


【ハ】 なるほどねえ。


※※※


私は、年齢を重ねていい歳になっても、いまだに自分の生き方に確信みたいなものはありません。


判断能力にも欠け、一度は決めても、不安を抱きながら進めていく感じです。
どこまで自分に能力があるのかも、いまひとつ分かりません。


子供の頃、自転車に補助輪が付いていました。
いつの間にやら取り外され、それでも前へ進めるようになりました。


端から見れば、大人・社会人として認識されているのでしょう。


しかし、大人になった今でも、「心の補助輪が欲しい」と思います。


この年齢でこれですから、おそらく今後もそうなんでしょうね。
Posted by kanzaki at 2022年01月12日 07:02