現在91歳で主演・監督をこなすクリント・イーストウッドの最新作。
予告編でも「クリント・イーストウッドの集大成」と言ってますが、もう何度目の集大成でしょうか。
自ら伝説を塗り替えていくスタイルが素敵です。
私の中で、クリント・イーストウッドは、TVで観た「ダーティハリー(声は山田康雄さん)」で、ある意味止まっています。
劇場でイーストウッド作品をリアルタイムで鑑賞するのははじめてです。
(ダーティハリー・あの・名台詞を山田康雄)
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【あらすじ】
落ちぶれた元ロデオスターの男が、親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマ。
1975年に発刊されたN・リチャード・ナッシュによる小説を映画化した。
主人公・マイクは元の雇い主から、メキシコにいる彼の息子ラフォを誘拐して連れてくるよう依頼される。
親の愛を知らない生意気な不良少年のラフォを連れ、メキシコからアメリカ国境を目指すことになったマイクだったが、その旅路には予想外の困難や出会いが待ち受けていた。
●映画『クライ・マッチョ』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/crymacho-movie/
映画『クライ・マッチョ』日本版予告
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【感想】
このコロナ禍で、しかも休日午前中の上映なのに、観客がものすごい数でした。
クリント・イーストウッドのブランド力は凄いですね。
敵や警官に追われながら、少年と自動車で旅するロードムービー。
さすがに昔のようなハードなアクションはできません。
敵の攻撃も、正直ぬるめです。
少年が機転を利かして大活躍・・・ということもない。
そこまで、2人の絆が深まるほどのエピソードもない。
だから、別れ際も意外とあっさり。
上映時間は104分と短めなので、割かしスローテンポな流れでも、そこまでダレることなく観終わりました。
主人公が、イーストウッド自身の91歳設定なのかは分かりませんが、とにかく役立つスキルをたくさん身につけています。
馬に限らず、あらゆる動物の取り扱いがばっちり。
ちょっとした治療もできちゃう。
機械の修理もできるし、料理もばっちり。
手話だって出来ちゃう。
資格を持っているわけでは無いけれど、長く生きていく中であらゆるスキルを身につけた設定です。
おかげで、見知らぬ土地での長期滞在中に、あれよあれよという間に信頼感を勝ち得て生活できるようになります。
素敵な女性と恋までしちゃう。
その経緯を劇中で観ていても、「あ〜、確かにこの主人公なら、どこでも生きていけるわ」と感心しました。
口も悪いし、品性がそこまであるわけでもない。
それでも、信頼を得る人だと納得できるエピソードばかりです。
人って、自分の才能を活かせる場所に身を置くと、自然と活躍できるし、人が集まってくるものなんですよね。
この映画は、まさしくそういう内容でした。
そういう主人公と出会った少年。
両親はいるのに、親の愛情というものを知りません。
少年は主人公に対し、自分の親みたいな目線は無く、親友という位置づけみたい。
もうちょっと、少年が主人公をリスペクトするような部分が欲しかったのは事実。
しかし、少年が自分で自分の人生を選択することの自信にはつながったんじゃないかなあ。
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