2022年01月18日

池がスイレンで覆われてしまうのに三〇日かかるのだが、では、池の半分がスイレンで覆われるのは何日目だろうか

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●『理想の人生をつくる習慣化大全』(古川武士 著)より


突然ですが、フランスのなぞなぞです。
(『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』デイヴィッド・ピーター・ストロー、英治出版、2018年より引用)


『ある蓮池のスイレンは一日で大きさが二倍に成長する。
その池がスイレンですっかり覆われてしまうのに三〇日かかるのだが、では、池の半分がスイレンで覆われるのは何日目だろうか?』


答えは、多くの人にとって驚くべきことに、二十九日目である。


池の半分が覆われるのは、スイレンで完全に覆い尽くされてしまうわずか一日前のことなのだ。


一五日間では池のどのぐらいが覆われるのだろうか?
答えは、〇・〇〇二五パーセントである。


つまり、一ヵ月の中間地点では、スイレンはほとんど気づかれない存在なのだ。


ゆっくりと地味な成長をし続け、あるとき急に結果がでてくるポイントを「ティッピングポイント」といいます。
蓮池のスイレンが29日目から急に表出するように、努力の成果はときとして、このような二次関数的な傾斜をたどるものがあります。 

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自分がふだん読んでいるプロコーチの本に比べて初歩的でオリジナリティのない内容に自分の力のなさを感じたのです。
 感想をくれたコーチは洞察に満ちた本を書いていたので、「どうすればそのような本が書けますか?」と聞くとコーチは次のように答えました。


「『うーん、でも、今はこれでいい!』と思えませんか?」


私はこの一言で、驚くほど楽になりました。
駆け出しの身で、いきなり洞察に満ちたものを書けるわけがありません。
現時点で可能な限りの最善を尽くすしかないのです。


この「『今はこれでいい!』と思えませんか?」という言葉には、未来の自分の成長や可能性が包含されているのです。
「今はこれでいい!」は、「ずっとこれでいい」とは違い、この言葉は「ずっとこんなものしか書けないのかも」という不安を解消してくれるものでもあったのです。


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よく、英会話の勉強をしている人とかは、こういう経験をするそうですね。
相手が言っていることが全く分からなかったのに、ある日突然、分かるようになったと。


そういう成功体験を持っていると自信につながりますよね。


なかなか成果が出ないからと焦り、途中でやめてしまうことほど勿体ないことはありません。
時間も経験も損になります。


どうか、継続の力を信じてほしいものです。
Posted by kanzaki at 2022年01月18日 07:05