2022年02月28日

仕事を振りなさい

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(サンドイッチって、パンでも特別感を感じます)

●『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(姫野桂 著)より


──ほかに、お二人が実践しているハックはありますか? 


鈴木:
一番は、人に頼ることです。
そして、一つひとつのことをゆっくりこなすこと。
これは、発達障害持ちの妻に教えてもらいました。


病前は、自分がやれることは全部、自分でやっていました。
それがたとえ人の仕事であっても奪い、奪っておきながらその仕事を手伝わない人がいると、「こいつ気が利かねえな」と思う、嫌なヤツでした。


でも、妻が言うには、「全部自分でやらないで、自分のやれることでほかの人もやれるかをちゃんと見て、仕事を振りなさい」と。
今まで家事もすべて自分でこなしてきたのですが、ここでようやく妻と家事の分業化を始めました。


あとは、発達障害傾向のある人は「認知資源」が普通の人より少なめだったり、疲れやすかったりするので、認知資源が削られることは減らします。
たとえば、できる限り常時、耳栓をするなど、つねに自分の脳の体力が削られないようにすることはすごく大事です。


※※※


【コメント】


仕事を振るというのは大切ですね。
特に、組織で仕事をする場合は。


仕事を降ることができない人の理由は、「自分でやった方が早い」か「意外とやり方がややこしいので、説明が面倒」のどちらかではないでしょうか。


マニュアル作成とか説明って面倒です。
マニュアルを作成するというより、その仕事について自分が行ったことの行動記録を作成するとよいですよ。
私は、電子ノートアプリ「Evernote」へ、日時と行ったことを書き込み、作成したファイルを貼り付けています。
作成上の注意点とか、分かりにくいことなどのメモも書き込んでおきます。
こうやっておくと、他者への説明がしやすくなります。
大抵は、Evernoteのそのノートを見せるだけで他者は実行できます。


こうやって仕事をどんどん引き継いでおく。
中には「自分の仕事を奪われるのが怖い」と考える人もいますが、新たな仕事を行う事ができるようになり、視野が広がるものですよ。
Posted by kanzaki at 2022年02月28日 06:51