2022年04月02日

与えられた時間の半分で取り組む

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●『1時間の仕事を15分で終わらせる』(清水久三子 著)より


【倍速の心得】
与えられた時間の半分で取り組む。
時間に制限を加えることで、ムダを減らし、思考のスピードを駆り立てる。


時間内で仕上げられるようになるための訓練として、まずは締め切りを半分に区切ることをおすすめします。


「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という「パーキンソンの法則」をご存知でしょうか?
仕事を仕上げる時間は、実は一定ではなく、締め切りに合わせて伸び縮みするのです。


私は部下に「この仕事、何時間で完成?」と見積もりを聞いて「1日です」と言われたら、「じゃあ、3時間でやってみて」と切り返します。


すると、初めは「無理です」と言われますが、「とにかく3時間後に持ってきて」とさらに返すと、たいていの人は何とか完成させてくるのです。
そのたびに「こんなに集中したのは初めてです」とよく言われました。
残念ながら、普段はそれだけ集中できていないということです。


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【コメント】


予定されている締め切りよりも前倒しで進めるという手法は、よく聞く話しです。


私もそうしています。
年間の予算提出まで2週間ありましたが、1週間で提出しました。


理由は、「自分が完璧だと思っていても、他人から見たら"抜け"や"漏れ"があるから」です。
さっさと提出し、自分が気付かない間違いを指摘してもらったり、そもそも方向性が大きく間違っていないかを知る方が良いのです。


最初の提出物は、「たたき台」だという感覚です。
ひとまず完成させてしまうのです。


このスピード感ですが、他の本を読んだりしますと、「今日が月曜日で、金曜日が締め切りなら、火曜日には完成させる」という感じです。




この手法には欠陥もあります。
問題は本人ではなく「上司」にあります。


こんなに早く作成できるなら、どんどんやらせようと無理難題をたくさん指示してきます。
他にも部下がいるのに、その一人だけに押し付ける。
それによって部下は疲弊・絶望し、もともと能力がある人間なので、さっさと転職してしまうのです。


もし、上司が管理能力の無い人ならば、早々に提出するのはやめましょう。
さっさと完成だけはしておいて、締め切り間際に提出すれば良いと思います。
Posted by kanzaki at 2022年04月02日 07:06