2022年05月05日

嫌だった事を事実から抽象化してみる

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●『思考と発想ノート術』(掟想視 著)より


この嫌な気持ちを浄化するにはどうすれば良いだろう。


それにはまず最初に、その日あった嫌な出来事や、つい思い出してしまう嫌な出来事を考えられる限り全てスマホのメモ帳に書き出していくと良い。
手元にあり、いつでも書きつけられるなら手帳でもチラシの裏でも何でも良いのだが、とにかく文章化するだけで、ある程度ではあるが、心の落ち着きが取り戻せるようになる。


これはおそらく論理的な思考が感情的な反応を抑えられるからだろう。
この書き出しだけで何事もなかったかのようにスッキリできるなら楽なのだが、まず無理だ。
書くだけで完全に心が落ち着いた経験はこれまで一度もない。


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次に、その嫌な気持ちが「体のどこからどう湧いてくるのか」を感じることに集中する。
たとえば胸あたりがシクシク痛む、ザワザワする、グワングワンする、腹の下がグイグイ押される、肩がスースー冷やされる、肩甲骨あたりがグリグリされる、など何でも良いので擬音をつけて、体のどこかで感じた感情の感覚をそのまま擬音にして感じることに集中していく。


この時、擬音感覚だけに集中することが重要で、嫌な気持ちになった具体的な出来事の視覚イメージや関係者の顔のイメージは思い浮かべないようにする。


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ここまでは嫌な出来事が起こってから浄化していくための方法になるが、何度か浄化の経験があるなら、嫌な出来事が起きる前に浄化の事前準備をしておくことも可能だ。


嫌な出来事があって心が嵐のようにかき乱された渦中では、凪状態だった心が全く思い出せなくなることがあるので、心が落ち着いているときの感覚、凪状態の心とはどんな状態だったのかを、何もなかった日の感覚から採取、記録しておくと良い。
そして、いざ嫌な出来事が起きてしまった時には、その落ち着いていた時の心の状態を目標にするのだ。


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【コメント】


自分の感情を文章化することが良いことは、良く知られています。
嫌だった事を事実から抽象化してみるというのは初めてです。


「嫌な気持ちになった具体的な出来事の視覚イメージや関係者の顔のイメージは思い浮かべない」
というのはいいですね。
再現してしまうと、心が痛くなります。
目の前で起こっていないのに、恐怖心がわいてしまいます。


今年のゴールデンウイークは有給を使わないので、飛び飛びでの休みとなります。
コロナも未だに怖い状況でもあるので、自宅で疲れを取りたいと思います。


その際、心の疲れを取るために、上記のようなやり方を実践してみたいと思います。

Posted by kanzaki at 2022年05月05日 07:00