2022年05月21日

教養を記憶に定着させるための「手書きノート」

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●私の「情報分析術」超入門 仕事に効く世界の捉え方』(佐藤優 著)より


新聞のスクラップブックとともに、筆者が重視するのが「手書きのノート」です。
教養は、きちんと記憶に定着させることで、はじめて意味をもちます。


書籍や資料を大量に集めても、それをきちんと読んで、記憶に定着させなくては意味がありません。
だから、自分で使いやすいノートに手書きでメモしていくことをお勧めします。


筆者は、B5判100枚(200頁)のノート(KOKUYO ノ‐10A)に、面談の記録、構想メモ、書籍からの抜粋、電話のメモ、ラテン語の練習問題など、文字どおり、あらゆることを書くようにしています。


このノートにすべての情報が詰まっているのだから、「ここに記録がなければ、記録がどこにもない」という判断もできます。
資料探しのために使う時間の無駄を防ぐにはこの方式がよいでしょう。


平均して1カ月に1冊のペースでノートを使い切りますが、ノートの厚さは1冊1センチ強なので、1年で12センチ、10年でも1メートル20センチなので、十分保存可能なサイズです。
記録は油性ボールペンもしくはシャーペンで行う。
水をこぼしても記録がにじまないからです。


重要なのは、本当に守らなくてはならない情報と、それほどでもない情報を区別することです。
筆者はクラウドコンピューティングの「Evernote」「Dropbox」を愛用し、原稿や資料はクラウドに保存しています。
しかし、誰かのプライバシーに関わる資料や外務省関係者からの内部告発文書等は、絶対にクラウドには保存せず、紙の状態でファイルしています。


ときには、本当にヤバイ資料が送られてくることもありますが、そういうときは資料の内容を記憶してシュレッダーにかけたうえで焼却する。
本当に重要かつ必要な情報とは、自分の記憶の中に定着させるべきものなのです。


※※※


【コメント】


人によって情報の記録・記憶の仕方は様々です。
ユーチューブ動画で「カバンの中身紹介動画」をよくやっていますが、あれと同じぐらい人それぞれですし、参考になる部分があります。


私の場合は、自分の記憶に自信がありませんので「Evernote」でクラウド一括管理です。
他の人と情報共有・情報提供にも便利ですしね。


確かに、手書きの方が記憶の定着に効果があるように思います。
最近は、iPad Proにアップルペンシルで手書きをして、それをEvernoteに保存するということも行っています。
手書きとデジタルの両立です。
iPadとアップルペンシル(それとノートアプリ「GoodNote5」)は費用対効果が高くおススメです。

Posted by kanzaki at 2022年05月21日 06:54