2022年05月19日

「奴隷の本」と「お姫様の本」

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●『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』(池上 彰, 佐藤 優 著)より


■本にコピー用紙を挟み込み、何でも書き込んでおく


佐藤:
池上さんも本を読むときは線を引いたり、書き込みしたりするんですよね。


池上:
はい。
そういう意味では、私も買った本を2種類に分けています。
線を引いたりページの角を折るなど徹底的に使い込む「奴隷の本」と、愛蔵書として大切に扱う「お姫様の本」です。


佐藤:
わかりやすいですね。
手を動かしながら読むことで、記憶への定着度が違ってきますよね。


池上:
そうなんです。
私も読んでいて触発されることが出てくれば、思いついた内容も本の余白のスペースに書き込みます。
それから、A4のコピー用紙の裏紙を四つ折りにして本にいつも挟んでいて、気になる内容や参考になる文章があると、その紙に書き込んでおきます。


佐藤:
しおり代わりに挟んだ紙に書き込むわけですね。


池上:
はい。
気になるフレーズやキーワードが出てくれば、その箇所のページ番号と一緒に書いておきます。
頭に浮かんだ疑問や一言コメントも書きます。
A4の紙に書いておけば、クリアファイルに入れて簡単に保管することもできるので。


佐藤:
私も簡単なコメントなら本の余白に書き込み、まとまった感想や抜き書きはノートにまとめています。
普段、使っている文房具はシャーペンですか?


池上:
記者時代から変わらず、速記用のシャーペンを使っています。
芯の太さは0・9ミリ、濃さは2Bです。


佐藤:
私も速記用のシャーペンを使っていますが、芯の太さは1・3ミリ、濃さは2Bです。
軽く書いても濃い文字が残るのでいいですよね。


※※※


【コメント】


古本屋に売るということを考えなければ、本に書き込みをしながら読書をするのは有用ですよねえ。


私の場合、本は基本的に電子書籍で購入します。
田舎なので、欲しい本を買いたければ、電子書籍で調達するのが手っ取り早いからです。
(技術書や法令関係など、電子化していないものもありますが)
それと、古い本を手にすると、花粉症に似た症状が出てしまうからです。


通常、電子書籍へペンで書きこむという事は出来ません。
せいぜい、線を引くぐらいです。


私は購入した電子書籍をiPad ProでPDF化したあと、GoodNote5というアプリとアップルペンシルを使い、書き込みしています。
やり方はさほど難しくありません。


●GoodNotes5を使ってPDF化した電子書籍にメモを取る方法 _ モリブロ
https://moriblo.com/goodnotes5-ebook-memo/


書籍が「奴隷の本」となります。
これでメモや書き込みがいくらでも可能になるので、特に勉強に役立ちますよ。

Posted by kanzaki at 2022年05月19日 06:45