2022年05月24日

「仕事に関するインプットだけ行う」と決める

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●『調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意 (SB新書)』(佐藤 優 著)より


読者も忙しいことだろう。
日々、こなすべき仕事があるなかでも、知的生産力を高めていくには、有益なインプットを続けなくてはならない。
裏を返せば、無益なインプットをしている暇はないというのが現実だ。


では無益なインプットとは何か。
1つは前項で挙げたような論理破綻している本だが、それだけではない。
仕事に関係しない本を読むことや、仕事に直結しないスキルを身につけようとすることも、無益なインプットといえる。


たとえば語学だ。
最低限の英会話力は身につけておくに越したことはないが、もし仕事上でいっさい英語を使わないのであれば、英会話習得の優先順位は、かなり低くなる。


海外旅行をする程度なら、ガイドブックに載っているレベルの会話文を直前に覚えるだけでも十分だ。
それに今は、通訳アプリの精度もだいぶ上がってきている。
仕事に直結しない語学を、時間とお金をかけて習得する意味合いは、ほとんど失われているといっていい。


語学を例に挙げたが、読者には、どんなインプットにおいても、「仕事に直結するか」どうかという視点をつねにもつことをすすめる。


限りなく広がる好奇心は人間の原動力の1つだが、「仕事に関わるインプットしかしない」という割り切りも、インプットした情報を活かす力を効率的に高めていくためには必要なのである。


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(雑誌「新聞ダイジェスト」は)定期購読なら、月に本体代金972円のみで送料はかからない。
「新聞購読に加えてお金を払うのか」と思ったかもしれないが、多少はお金を払ったほうが情報は頭に入りやすい。


人間は生来ケチであり、なるべく何でもタダで得たいと考えているものだ。
だが、タダのものは、何か労力をかけて得たものではないだけに無駄になりやすい。
お金を払ったものなら「元をとらねば」という考えが働いて、欠かさず目を通す気になる。


※※※


【コメント】


確かに、効率よく利益に結びつけていくなら、仕事に関係ない勉強は優先順位は低くなるでしょう。


そして、優先順位の高いものを継続して(なるべく早く)身につけたいなら、多少はお金を払ったほうが心理的にも効果があります。


私の直近の例ですと、iPad Proがそうでしょうね。
高額だったが故に、毎日使っています。
日中の仕事で使えて、休暇中でもあれこれ使えます。
勉強や絵を描くのにまで使えてしまう。


便利ではありますが、タブレットというのは生来、無ければ無いでかまわないものです。
パソコンとスマホの中間、ニッチな部分の用途ですから。
高いお金を払ったからこそ、いろんな場面で使ってみようという気になる。
そうやって、インプット・アウトプットをやることで、自然に生産性の高い生活になっているのは事実です。

Posted by kanzaki at 2022年05月24日 06:52