●『頭がよくなる逆説の思考術 (白取春彦の思考術) 頭がよくなるシリーズ』(白取春彦 著)より
肝心なのは、手がけたものはとにかく最後までやり通すことだ。
結果的に不出来になりそうだとしても途中であきらめずに貫徹する。
その終わりを自分の手で締め括ることが重要だ。
そのようにして全面的に関わったものだけが自分の経験として蓄積される。
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失敗であったとしても、そのことが自分にしか見えない確実なステップになる。
あるいは、失敗だったからこそ、次に向かえる。
自分の手で受け取った失敗の重さは決して自分を後退させることがない。
しかし中途であきらめるならば、深い後悔に悩まされるだろう。
あきらめるとそのときは逃亡したことによる解放感を味わうかもしれないが、いつのまにかひそかに自分を侮蔑するようになる。
それこそ最悪なことだ。
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才能とはそんな目に見えないものではなく、漠然としたものでもない。
才能とはきわめてはっきりとしたもの、現実として目に見えるものだ。
つまり、才能とは何事かを「為す」ことだ。
たとえば、絵の才能があるから画家になれるのではなく、描いたから画家になれるのだ。
小説を書いたから小説の才能があるということであり、商売を成立させたから商才があるということでしかない。
何事も為していないのに、何かの才能があるということが絶対にないようにだ。
自分に才能を植えつけるのは簡単だ。
何かを為せばいい。徹底してなしとげればいい。
すると、そのことが自分の才能になる。
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【コメント】
才能云々の前に、まずは最後までやり通して完成させること。
確かに、形にならなければ相手は評価のしようがありません。
もしかしたら、クオリティ関係なく、完成させられたこと自体が才能なのかもしれません。
私は日々の仕事で、「質より早さ」を重視します。
まずは完成させる。
「たたき台」といってもいい。
60点主義・・・50点以下かもしれないけれど、その状態で相手に渡して評価してもらいます。
そこで助言が得られるから修正をする。
そうやって、60点が70点、80点と上がっていくのです。
最初から100点満点を狙おうとしても難しいものです。
それを狙うと一向に進展しないので、自分も相手も精神的にも良いことはありません。
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