2022年05月30日
ロッチ 爆笑コント＆トークライブ「カフェ ロッチ(会場・新潟市)」の感想
●ロッチ コント＆トークライブ「カフェ ロッチ」
日時：2022年5月28日(土)17:00〜
場所：ユニゾンプラザ 多目的ホール
私が好きなお笑い芸人は、ロッチさんです。
人を傷つけないお笑いが好きだからです。
昔でいえば、欽ちゃんファミリーですね。
こういう単独お笑いライブは、東京がほとんど。
10年前に大阪でやっただけだそうです。
だから、こういった地方でやるのは本当に珍しいのです。
今回のお笑いライブは、カフェを舞台にしたコント5本、2人のフリートーク、そして新潟を拠点に活動するアイドルNGT48とのコラボコントで構成。
正味2時間の内容となっています。
本当に楽しい時間だったなあ。
グッズも買いまくろうと思っていたのですが、残念ながら物販はありませんでした。
※
NGT48とは現在、新潟県で放送中のTV番組「ロッチ×NGT48のアイドルってなんだ？」で共演中です。
TVerでも配信しているので、全国どこからでも視聴できます。
今回のライブ、NGT48のメンバーが共演以外に、音楽・音響・小道具・衣装・裏方なども担っています。
その模様は後日「アイドルって〜」で放送するそうです。
東京だと女性客が多いそうですが、新潟では年配の男性も多かったです。
NGT48ファンも観に来ているからです。
ライブ最後は、ロッチさんとNGT48全メンバー総登場。
ものすごく華やかな舞台でしたよ。
来月、ロッチさんの新作コントライブが東京で行われますが、アイドルとのコラボライブである新潟編は貴重な内容となっています。
※
5つのカフェを舞台にしたコントは、ステージ真ん中にテーブル1つと椅子2つが用意されています。
そこで中岡創一さん、コカドケンタロウさんが座ってコントを展開します。
店員の役の時もあるし、カフェのお客の役の時もあります。
少し前に足を骨折していた中岡さんですが、特に舞台では問題なく動かれていました。
口内炎が痛いコカドさんも、活舌に問題なく舞台を仕切っていました。
コントは、アルバイト採用ネタ、催眠術師ネタ、知らない有名人に似ているネタ、結婚式の人間ポンプという余興ネタ・・・あともう一つはド忘れしました。
限られたセットにたった2人で、いろんなネタを展開できるのが凄いなあと感心しました。
言ってみれば2人芝居ですからね。
しかも、観客を「泣かせる」よりも難しい「笑わせる」のですから凄いです。
笑わせるのって、「間(ま)」とかタイミングとかも重要じゃないですか。
東京なら、コントライブを観る方も慣れているでしょうが、ここは田舎の新潟。
お笑いライブ自体がはじめての人ばかりです。
そういう人相手でも、きっちり笑わせてくれるのはさすがです。
最初のバイト採用コントでは、カフェがあるのは新潟市なのに、応募してきた子は長岡市なので通勤に1時間かかるというセリフを新規で組み入れていました。
私は前の方の席で観劇していました。
ロッチさんとは5メートルぐらいしか離れていません。
テレビで観る芸人さんのコントをこんな間近で楽しめるなんて、なんて贅沢なのでしょう。
一つのコントごとに、NGT48のメンバー本間日陽さん、小越春花さんが登場し、コントのタイトルが手書きされた大きなパネルを持って登場します。
舞台裏で、中岡さんの衣装のサスペンダーが壊れてしまい、それに対処するために予定より長めに舞台にいたり、喋らないで細かい小ネタをはさんだりしていました（特に小越春花さんの方）。
コカドさんが前のコントの小道具を舞台に置き忘れたまんまだったり、そういうハプニングも含めてライブは良いものですね。
※
トークの部分は、ロッチのお二人が毎週ユーチューブで生配信している「ロッチナイト」のようなフリートークでした。
NGT48メンバーと接する感じで乃木坂48に接していたら、運動会生配信で炎上してしまった話しとか。
（NGT48メンバーはガッツリ、ぐいぐい前に出てくる子たちなので）
ネットにあった「新潟あるあるネタ」で、新潟は晴れの日が少ないから、地元民は「曇りの日」でも晴れと言うやつも話していました。
謙虚なせいで、地元の自慢とかアピールが苦手というのもあったなあ（お米とか、花火とかあるでしょうと県外の人が言うと、まあ確かにそうなんですけれどねえという反応）。
ユーチューブの生配信番組をTeny・テレビ新潟(「ロッチ×NGT48のアイドルってなんだ？」の制作・放送局)から配信した際、テレビ局の人が業務用カメラやマイクなどの機材を使って手伝ってくれた話しとか。
(いつもはHD画像なのに、新潟からの配信の時はフルHD画像で奇麗でした)
ロッチナイト【#51】新潟から生配信‼
「ロッチ×NGT48のアイドルってなんだ？」のスタッフ6人の名前を全員言えるかどうかということになり、1人だけ思い出せませんでした。
その人が、撮影機材を持ったまま舞台に登場して2人とトークしたのも面白かったなあ。
こういう、素人さんとのやりとりが笑いになるのも、欽ちゃんファミリー的な笑いですね。
今回のコントの一つ「人間ポンプ」の回ですが、B’zの曲「ウルトラソウル」のサビラストで、胃の中まで飲み込んだモノを口から出すというものがあります。
サビラストのタイミングで口から出さなければいけないのですが、客席みんなが歌に合わせて手拍子をしていたので音楽が聞こえにくいというハプニングがあったそうです。
東京のコントライブだと、歌の最中には手拍子しないのですが、新潟人はそういうのが分からなかったのです。
そういうのを楽しい笑いにして話していました。
※
最後はロッチさんとNGT48メンバーによるコント。
脚本もNGT48メンバーが手分けして書きました。
ロッチの2人は、公演当日に脚本を読んだそうです。
それで、あのツッコミができるコカドさん凄いなあ。
ロッチの2人も感心していたのですが、これが本当に面白い内容でして、TVのゴールデン番組で流しても通用する内容でした(NGT48を知らなくても問題なし)。
カフェにお客として来たコカドさん。
出てくる店員がNGT48メンバー。
中岡さんはオーナー。
出てくる店員はみんなちょっと変な新人店員ばかり。
次から次へ、注文を取りに来ます。
お水のお替りしかできない子が出てきたり、
青森弁のなまりが強い子、
舞台女優的に話し出して、ギターを弾く子と一緒にミュージカルをする子、
ラーメン屋の店員のような子、
パラパラを踊りだすギャルみたいな子、
見た目に反して毒舌する子、
メニューの原価を伝えてぼろ儲けしている事を言う子、
スケートボードでアクションをしながら注文をとる子、
他にもどんどん出てきます。
アイドルだけれど上手でしたよ。
そして、コカドさんのツッコミが的確でうまいです。
セリフを間違ってしまった子へのツッコミが、それはそれで笑いに昇華していました。
本当、欽ちゃんファミリー的なお笑い。
最後、舞台裏を担当していた子も含め、NGT48メンバー全員とロッチのお二人が勢ぞろい。
こういう華やかな演劇集団的な感じ、いいですねえ。
暗い話題ばかりが目立つ世の中で、誰も傷つけないお笑いは貴重です。
本当に楽しめましたよ。
また是非、新潟でのお笑いライブを楽しみにしています。