2022年06月13日

コロナ禍の「旅」とは〜近い遠いにかかわらず、新しいものの見方を得ること

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(タリーズコーヒーのアサイーヨーグルト。冷たくほのかな甘酸っぱさ)

●『最後の講義 完全版 適応力 新時代を生き抜く術』(出口 治明 著)より


【おいしい人生とまずい人生】


高学歴とは、学校を卒業した後も勉強し続けることだと述べました。
では、どうやって勉強するか。拙著や講演会などで僕はいつも、勉強する方法は「人・本・旅」の3つだと話しています。


いろんな「人」に会って物事を教えてもらったり、いろんな分野の「本」を読んだりするのです。


「旅」というのは、何も海外旅行に行けといっているのではありません。
「おいしいパン屋ができた」と聞いて、「あっ、そう」だけではなく、行って、買って、パンを実際に食べて、「おいしい!」と感じること、これが旅です。


近い遠いにかかわらず、面白そうだなと思うところへ行って自分で勉強することです。


※※※


【コメント】


フランスの作家・プルーストは、『失われた時を求めて』の中で、次の言葉を記しています。


「真の発見の旅とは、新しい風景を求めることでなく、新しいものの見方を得ることだ」


そういう意味では、なにも遠いところへ行くことだけが旅ではありませんよね。
むしろ、遠くへ行っても、そういう視点がなければ旅とは言えないのかもしれません。
多分、それは「旅」ではなく「移動」なのでしょう。


コロナ禍で私たちの生活は大きく制限されました。
特に、旅行へ行く機会が失われました。


身近なところでいい。
おいしいパン屋さん、カフェでもどこでもいい。
知って、調べて、実際に訪れて、飲食をし満足を得る。


この時代だからこその「旅」を味わいましょう。

Posted by kanzaki at 2022年06月13日 06:44