●『習慣を変えれば人生が変わる』(マーク・レクラウ, 弓場隆 著)より
【先延ばしをやめる】
心理学者のウェイン・ダイアーは「今すぐにしよう。未来は誰にも約束されていないのだから」と言っている。
たとえば、メールの返信、旧友との再会、家族との団らんを先延ばしにしてはいけない。
すべきことを先延ばしにすると不安が募るだけだ。
たいていの場合、先延ばしにして不安と良心の呵責に悩まされていたことでも、いざやってみると1時間ぐらいでできるから、そのあとはスッキリして気分が爽快になる。
先延ばしとは、やるべきことを避けることだ。
実際に何もしていないのに魔法のように事態が好転すると期待して大切な用事を延期することである。
しかし、事態はひとりでに好転することはない。
たいていの場合、先延ばしの原因は、心の中で抱いている何らかの恐怖である。
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やり残して死んでもいいと思うことだけを明日に延期しよう。
・・・パブロ・ピカソ(スペインの画家)
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先延ばし癖はとんでもない時間泥棒だ。
気づいたら、すぐに改心しよう。
・・・チャールズ・ディケンズ(イギリスの作家)
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【コメント】
前まで私のチームは、全員に書類を提出してもらう場合、締切日だけを設けていました。
私が主になって行う案件については、そういうやり方をやめました。
理由は、「夏休みの宿題を泣きながら8月31日だけで一気にやってしまう問題」を解消したいからです。
提出まで二週間あるのに、結局最後の一日だけでやってしまえるなら、とっとと最初に一日使ってやってしまえばいい。
それに、提出したモノがそれだけでマトモになっていることなんてありません。
必ず手直しが必要になりますから。
大抵、提出物関係は、集中してやってしまえば、そんなに時間はかかりません。
時間がかかるのは、資料集めや、相手がある内容の時です。
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そういう訳で私が指示する場合、締切日を3つ設けています。
ここでは、最終締切日は2か月後と設定しています。
1.2週間後
完成度の質30%迄でいい。ちょっとでもいいから手を付けたものを提出。
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(全員で、それぞれの提出物を討論。そうやって、方向性ややり方等の意思統一をする)
↓
2.1か月後
完成度の質50%でいいから、ひとまず最後まで作って提出。
↓
(私と提出者とマンツーマンで打ち合わせ。細かい部分を修正してもらう)
↓
3.2か月後
完成度の質60%を目指す。
実質、半分の期間であらかたやってしまうのです。
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特に「1」が重要です。
手を付けなければ、なにも始まりません。
やらなければ、ノリとか費やす時間感覚が分かりませんから。
提出物が遅い人間の最大の原因は、ここだと思っています。
まず、手を付けてみる。
上記で30%と書いていますが、極端な話し1行でも良いのです。
1行書くにしても、なにかしら頭の中でおぼろげながら全体像を模索しますから。
やってみて、スイスイとできる人もいれば、そうでない人もいる。
そうでない人をフォローする必要があります。
その為にやるのが下記です。
(全員で、それぞれの提出物を討論。そうやって、方向性ややり方等の意思統一をする)
私一人で、その人をフォローするのは難しいかもしれない。
全員で考えてみるのです。
実際、私だってこの時点では、的確な助言が出来るとは限りません。
だから、全員で討論するのです。
これをやることで、見誤った方向性を修正できます。
全員がその提出物に目を通すとなると、ある種の緊張感があります。
だから、最初の重い腰を無理やりでも起こそうと考えます。
その上で、ひとまず各人が完成させる。
完成度の質50%
質は二の次。
たたき台レベルでいい。
最後までやる。
形にさせないことには、いくら途中まで完璧でも、それは提出物にはなりえません。
それに、たたき台が無ければ、他の人も助言のしようがない。
「たたき台レベルでいい」
私が良く言う言葉です。
ひとまず形になっていれば、なんとかマトモなものに修正できます。
その修正は、1対1で指導します。
ここは全員ではなく、1対1です。
この時点になると、細かい所・深い所の話し合いになるので、マンツーマン指導の方がやりやすいからです。
最終的に、質として60%になれば十分です。
完璧を目指すと一生終わりませんよ。
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