神崎のナナメ読み

人が賢くなる方法は「人、本、旅」の三つ

●『別冊ＮＨＫ１００分ｄｅ名著　読書の学校　出口治明　特別授業『西遊記』』（出口 治明 著）より

僕は人が賢くなる方法は、「人、本、旅」の三つしかないと思っています。

人に教えてもらう。
人と話す。
何かわからないことがあったら先生に訊ねる。

そして、本を読む。
自分で買ってもいいですし、図書館にもたくさんの本があります。
本を読めば自分で勉強ができます。

三つ目は旅に出る。
これは何も旅行に行きなさいと言っているのではなくて、「美味しいパン屋ができた」と聞いたら、「あ、そう」ではなく、自分で行って、パンを買って、食べてみる。
マズかったらどうするねん、と思うかもしれませんが、そうしたら「あの人の舌は信用したらあかんな」と思えばいいでしょう。

旅というのは、現場に行って体験すること。
現場に出向けば、五感で物事を感じ取れます。
そこでしか得られないものがあるのです。

※※※

【コメント】

年齢を重ねるにつれて、ますます行動が狭くなってきました。

その代わり、本はよく読むようになりました。
知識を吸収するという面でも、貴重な時間を有効に費やすという面でもコスパが高いと分かったからです。

深刻ではないにせよコロナ禍が続いているので、旅はまったくしません。
けれど、冒頭の記述のように解釈すれば、日常にあっても旅が出来るものなのですね。