2022年09月17日

機能ごとに"わかっていること"と"わかっていないこと"を分けて書き出す

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●『プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」』(木部 智之 著)より


トラブル解決の状況で使える便利なフレームワークがあります。


フレームワークといっても世の中に出回っているものではなく、私がよく使っているだけのものです。
しかし、これが便利です。


それは、「わかっていること/いないことフレームワーク」です。


「機能」や「チーム」など切り口を決めて、それぞれについてわかっていることとわかっていないことを書き出します。


たとえば、「システムの機能」を軸にする時は、タテに機能を書き出して、ヨコにわかっていること/いないことを書きます。
すごくシンプルな表です。  


機能ごとにわかっていることとわかっていないことを分けて書き出します。
考えることがシンプルなので、迷わずにどんどん出てきます。


頭が整理され、わかっていないことが可視化されます。
すると、わかっていることはそれ以上考えなくてよくて、わかっていないことをわかるようにするにはどうすればいいかだけを考えればよくなり、考えないといけない領域を絞り込めます。


※※※


【コメント】


「機能ごとに"わかっていること"と"わかっていないこと"を分けて書き出す」


シンプルですが、問題解決に大切なのは感覚的に分かりますね。


その中には、自分の頭の中に無い情報も当然出てきます。
その際、他の人から情報を聞き出すことになります。


もしトラブル発生・炎上中の案件の場合、この聞き取りは慎重にする必要があります。
人には「主観」があるので、情報の中には感情が含まれているからです。


トラブルの張本人、面倒だから逃げたい人、真正面から真剣に取り組む人。
同じ内容を聞いても、相手の口から発せられるニュアンスは異なるものです。


これは判断に大きく左右されるので注意したいですね。

Posted by kanzaki at 2022年09月17日 06:45