●『こころのパワーの取り戻し方』(奥田 弘美 著)より
思いが実現したと仮定して、その6カ月後をイメージしてみましょう。
思いが実現したあとの6カ月後、自分が思い描いた幸せな人生が、本当に実現しているのだろうか?
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6カ月後をシミュレーションしてみると、自分が恋焦がれていることが成就しても、人間は100%の幸せや、満足をずっと持ち続けられるのではないことが分かってきます。
「願い」「望み」というのは、叶った瞬間には、幸せの鳥が頭上に舞い降りてきますが、その鳥は、またしばらくすると飛び去ってしまいます。
そして、また新たな幸せを求めて、私達は歩き出すことになるのです。
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ちなみに私自身も、ときどき「焦りの憂うつ」を感じてしまうことがありますが、そのときには、この幸せ実現の6カ月後のシミュレーションを行います。
すると気持ちがスローダウンしてきて、「願いが実現したら嬉しいだろうけど、それで何もかもハッピーになるわけじゃない。期待をかけすぎちゃいけないな」と考えるようになってきます。
そうして焦りすぎる気持ちをスローダウンして、マイペースで頑張っていたほうが、意外と望みが早く実現したりするようです。
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だから、もし今、自分を焦らせ、憂うつにさせている願いが叶ったとしても、また次の欲求が生まれてきて、それが欲しくなるのが、人間の性というもの。
自分の人生をじっくり振り返れば、そういった経験を、すでに私達は何度か繰り返していますよね。
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【コメント】
望み・・・欲望は尽きないものです。
そして、その望みは本当に必要なものなのか、その望みのせいで苦しんでないか?
「幸せ実現の6カ月後のシミュレーション」というのは、今まで考えたことが無かったです。
確かに、成就したそのときは最高の気分でしょうが、いつまでもそれが続くとは限りません。
やりたいことが多すぎるせいで、かえって何も出来ないことがあります。
あまりにも大きすぎて抽象的な望みを思い描くこともあります。
望みも取捨選択、断捨離したほうがよいのかもしれません。
おそらくなのですが、冷静になって考えてみると、殆どの望みが「無ければ無いで構わないもの」のような気がします。
病気怪我をせず、大きなトラブルに巻き込まれず、無事に平凡な一日が過ごせた・・・それって凄い幸せなことなんじゃないのかなと思うのです。
これこそ、「幸せ実現後の6カ月後」でも、マイペースで満足をずっと持ち続けられることのように思います。
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