2023年01月24日

賢明な者には、不測の事態など起こらない

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●『苦境(ピンチ)を好機(チャンス)にかえる法則』(ライアン・ホリデイ 著)より


文筆家セネカは、何か計画を実行する際、事前によく点検し予行演習をしていた。


旅に出かけるなら、頭の中で(もしくは紙面上で)シミュレーションをし、考えられる事態(嵐が起きる、船長が病気になる、船が海賊に襲われる…)とその対策を用意しておいた。


「賢明な者には、不測の事態など起こらない」
と、セネカは友人にあてた手紙で書いている。


「何事も望んだとおりには進まないが、予測したとおりには進んでくれる。
特に、計画を妨害するものについての予測はよく当たる」。


計画が妨害される可能性も、あらかじめ計画に織り込んでおこう。
よくいわれるように、勝っても負けてもいいようにしておこう。


※※※


【コメント】


ものごとが全てうまくいく・・・なんてことはありません。
常に、最悪の事態も考えておけということでしょうか。


私も不測の事態は、常に考えてしまう方です。


しかし世の中、ネガティブな予想の多くは大抵、現実には起こらないものです。
現実には起こらないけれど、そのことを常に意識して心配するから疲弊し、そして苦しむのですよね。


そして最悪なことは大抵、まったく予想外なところから沸き起こるのです。
準備してないからパニックとなります。


もうこうなってくると、余計な不安は考えないで、出たとこ勝負みたいな方が良いのでしょうかね。
特に、ミドル世代になったら、そんな気構えのほうが心身ともに良いかもしれません。


大事なのは「今」。
不安を抱くより、目の前のことに集中し、確実に終わらせていったらどうでしょうか。

Posted by kanzaki at 2023年01月24日 20:46