●(『心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍』(枡野 俊明 著)より)
人づきあいが苦手だということには、そんなデメリットがあります。
また、苦手意識は精神的なストレスを生むことにもなるでしょう。
「そうはいっても、苦手なものはどうしようもないのでは?」
そう考えていますか?
しかし、そこから脱却するのはそれほど難しくない、と私は思っています。
そこで大事なのが、先に述べた「恕」です。
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恕は『論語』に出てくる言葉で、とりわけ傑出した弟子だとされた、顔淵と、師である孔子との対話の中に出てきます。
顔淵が孔子に、一生守るべきもっとも大切なことはなにか、と尋ねると、師はこう答えます。
「それは『恕』か?」
恕の意味は「許すこと」「思いやること」です。
そして、孔子はさらにこう続けたのです。
「おのれの欲せざるところ、人に施すことなかれ」
この言葉は知っている人も多いのではないでしょうか。
自分がしてほしくないことは、人にしてはいけないということですね。
これが「恕」の精神ということでしょう。
人づきあいの原則も、また、この「恕」の精神にあります。
自分がされていやだな、と感じたことは、人に対してしない。
それを実践するだけで、人づきあいは確実に変わっていきます。
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【コメント】
「自分がされていやだな、と感じたことは、人に対してしない」
・・・生きていくうえで、人間関係を良好にする秘訣はこれですよね。
仕事上、なかなか難しいこともあります。
同じ内容でも、「云い方」で表現を変えることで回避することは可能なものです。
ものの云い方、表現方法は、意識していないと難しい。
表現方法はいろいろあると思いますが、なるべく相手の感情を不愉快にしないように心がけたいものです。
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