2023年05月24日
リアプレイザルとは〜確実に脳がストレスに強くなる方法
●『最高の体調 ACTIVE HEALTH』（鈴木祐 著）より
【リアプレイザル】
日常で緊張を感じたら「興奮してきた！」と言い換え、誰かにイライラさせられたら「この人に悪いことがあったのかもしれない」と考え直すように意識してください。
多くの研究によれば、２〜６週間ほど小さな「リアプレイザル」を積み重ねれば、確実に脳がストレスに強くなって行きます。
ーーーーーーーーーー
自分が大勢の前でスピーチをする場面を想像してみましょう。
あなたの頭には「セリフを忘れたらどうしよう……」「笑われるかもしれない……」といった思考がうずまき、ほどなく全身にストレス反応が起きます。
アドレナリンのせいで心臓は高鳴り、緊張で手が震えだすかもしれません。
こんな状況で、もっとも応急処置の効果が高いのが「リアプレイザル」です。
名前は難しそうですが、やることは簡単。
スピーチの直前にストレス反応が起き始めたら、「楽しくなってきたぞ！」や「興奮してきたぞ！」と自分に言い聞かせるだけです。
ーーーーーーーーーーー
ハーバード大学のアリソン・ブルックス氏は、３００人を集めた実験で「リアプレイザル」の効果を証明しました。
すべての被験者に「スピーチ」「カラオケ」「数学のテスト」などを指示したところ、自分のストレス反応を「楽しくなってきた」とポジティブに解釈したグループは、それぞれ17〜22％も成績が良くなったのです。
ブルックス博士は言います 「私たちは自分の感情をコントロールし、意図的に影響を与えることができる。
自分のストレスをいかに言葉や思考に変換するかで、どんな感情も再構築できるのだ。
※※※
【コメント】
自分の素直な反応と真逆の考えをやってみるという事でしょうか。
最初の一歩は難しいでしょうね。
まず、そういう状況が１時間に１回以上あるならば、すぐに試すことができますが、そういう時に限ってこない。
だから、ふいにそういう状況になった時、すぐに冒頭の対処はできない。
頭の中でシミュレーションして、実際にそういう状況になったと想定して試すのが良いかもしれませんね。
なにせ、今までとは真逆の考えを実践するのですから、心も体もそう簡単に反応しませんから。
しかしこれができた暁には、相当な効果は期待できそうです。