●『老人の壁』(養老 孟司, 南 伸坊 著)より
養老
それは、「複眼で考える」っていうことですよ、一本足で考えないってことです。
一本足は危ないよって。
複数のものの見方をもっておかないと。
二本足がまだよくて、二本足より三本のほうがもっと確かでしょうね。
軸が三本あれば、立体になりますからね。
ーーーーーーーーーーー
養老
物事の軸は複数がいい。
だから、夫婦は直角じゃなきゃいけないって、僕はいつも説明しているんですよ。
ーーーーーーーーーーー
養老
座標軸が一本だと、同じ一本の軸の上に夫婦が乗ってることになる。
プラスとマイナスで、ゼロになってしまうんですよ。
だから、意見が一八〇度違うことになってね。
真正面からぶつかってしまって、外から見たらゼロになります。
そうでしょう。
でもX軸、Y軸と、別々の軸に分かれて、直角に交わるような関係になれば、二人で共同して作業した場合、値が一番大きくなるんです。
※※※
【コメント】
軸を複数持つ生き方。
確かに、最悪な展開にならないように思考をするには、いろんなモノの見方ができた方がいい。
そして、見方だけだはなく、生き方(収入の得方、複数のコミュニティに所属する)も複数の軸があったほうがいい。
1本軸だと、それが駄目になった時、つんでしまいます。
けれど世の中、「これしかないんですよ」と散々言って人をだましますね。
言い続けられると、「確かに、それしかないな」と思ってしまう。
怖いので慎重に。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |