2023年07月07日

複眼で考える

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●『老人の壁』(養老 孟司, 南 伸坊 著)より

養老 
それは、「複眼で考える」っていうことですよ、一本足で考えないってことです。
一本足は危ないよって。
複数のものの見方をもっておかないと。
二本足がまだよくて、二本足より三本のほうがもっと確かでしょうね。
軸が三本あれば、立体になりますからね。

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養老 
物事の軸は複数がいい。
だから、夫婦は直角じゃなきゃいけないって、僕はいつも説明しているんですよ。

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養老 
座標軸が一本だと、同じ一本の軸の上に夫婦が乗ってることになる。
プラスとマイナスで、ゼロになってしまうんですよ。
だから、意見が一八〇度違うことになってね。
真正面からぶつかってしまって、外から見たらゼロになります。
そうでしょう。
でもX軸、Y軸と、別々の軸に分かれて、直角に交わるような関係になれば、二人で共同して作業した場合、値が一番大きくなるんです。

※※※

【コメント】

軸を複数持つ生き方。
確かに、最悪な展開にならないように思考をするには、いろんなモノの見方ができた方がいい。
そして、見方だけだはなく、生き方(収入の得方、複数のコミュニティに所属する)も複数の軸があったほうがいい。


1本軸だと、それが駄目になった時、つんでしまいます。


けれど世の中、「これしかないんですよ」と散々言って人をだましますね。
言い続けられると、「確かに、それしかないな」と思ってしまう。
怖いので慎重に。

Posted by kanzaki at 2023年07月07日 06:59