●『河合隼雄の「幸福論」』(河合 隼雄 著)より
NHKテレビに「クイズ日本人の質問」という番組がある。
視聴者の応募した質問に答えるのだが、何といっても質問も答えも奇想天外なのがあって面白い。
先日は「コウモリは高周波で交信し合っており、それは人間には聞こえない。
しかし、それを人間が聞こえる程度の周波に変えてくると、日本語に非常に近いのがある。
それはどんなのか」などという、驚くべき質問があった。
確かに、コウモリは高周波の音波(と言っても人間の可聴範囲をこえる)を出して交信し合っていることは知っていたが、それを人間の聞ける範囲に波長を変えると、「日本語」になるというのだから、うそのような話である。
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赤ちゃんのコウモリが母親を呼んでいる「声」が「おかあさん」とはっきりと聞こえてくるのだ。
これにはまったく驚いた。
母親はその呼びかけに応じて飛んでくる。
「おかあさん」という音の響きのもつ底知れない力をあらためて感じさせられた。
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小学三年生の、すがい ゆり子さんの作った詩である。
「かあちゃん」「かあちゃん」
なんべんいうても ええ なまえや
わたしも
かあちゃんになるんやで ねー
わたし かあちゃんみたいにふとらんね
コウモリの赤ちゃんも詩をつくったら、こんなのをつくるかもしれない。
「なんべんいうても ええ なまえや」というところは、まったく同感だろう。
※※※
【コメント】
コウモリが「ママ」と言うなら偶然でもありえそうだけれど、日本語で「おかあさん」というのは驚きました。
この単語・響きには、生命の構造と何かしら関連があるのかもしれませんね。
9月、吉永小百合さん、大泉洋さん、永野芽郁さんが出演する映画が公開されますよ。
●映画『こんにちは、母さん』公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/konnichiha-kasan/
映画『こんにちは、母さん』予告篇|9月1日(金) 全国公開
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