●『ものの見方が変わる 座右の寓話』(戸田智弘 著)より
「目をなくしたカバ」
一頭のカバが川を渡っているときに自分の片方の目をなくした。
カバは必死になって目を探した。
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一心不乱に目を探し続けた。
それでも、やはり目は見つからず、とうとうカバは疲れはてて、その場に座りこんでしまった。
カバが動きまわるのをやめると、川は静寂をとり戻した。
すると、カバがかき回して濁らせていた水は、泥が沈み、底まで透きとおって見えるようになった。
こうして、カバはなくしてしまった自分の目を見つけることができた。
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コップの中の泥水をしばらく放置しておくと、やがては泥が沈み、水と泥に分かれる。
この現象はしばしば座禅にたとえられる。
座禅の禅とは何か?
もともとはインドの「ジャーナ」という古い言葉から来ているという。
「ジャーナ」とは心を静かに保つということだ。
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禅語の中に「七走一坐」と「一日一止」という言葉がある(『心配事の9割は起こらない』枡野俊明著/三笠書房)。
「七走一坐」とは、七回走ったら一度は坐れという意味だ。
長い目で見れば、ずっと走り続けることは良いことではない。
しばらく走ったら休息をとり、自分の走りを見直すのが賢明である。
「一日一止」とは、一日に一回は立ち止まりなさいという意味だ。
ずっと歩き続けるのではなく、一日に一回くらいは自分の歩き方を見つめ直す。
そうすることで、正しい歩みをつくっていくことができる。
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【コメント】
仕事をしていると、「やりながら考えていく」という感じになります。
それはそれで正解です。
やってみないと分からないし、刻々一刻と状況は変わってきますからね。
職場では正解かもしれませんが、心が追いつかないこともあります。
一度、現実と心に距離ができると、なかなか差を縮めるのは難しいです。
私の場合、朝が貴重な時間です。
朝は誰にも束縛されず、自分だけの時間を作ることができます。
習慣で行っていることの殆どは、早朝に行っています。
夜は帰宅時間がマチマチなので難しいですから。
(基本、22時には寝たいですし)
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