2023年10月01日

特別なときでなく、日常をこそ大事にしておかないといけない

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●『〆切仕事術』(上阪 徹 著)より


「自分を変えたい、という人は少なからずいますが、自分を変えようと考えるなら、日常から変えていく必要があります。
日常にこそ、すべては宿っているから。
日常の自分がいつでも出てきてしまうから。  


〆切も同じです。たかが〆切、などと思ってはいけない。
人生の本当に大事なターニングポイントで、〆切を過ぎてしまうようなことが起きてしまったとしたら、あまりにもったいないことです。


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たかだか仕事の〆切くらいで、と思われるかもしれません。
しかし、実は小さな行動にこそ、人生は詰まっている、と取材で語っていた成功者は少なくありませんでした。  


すべては日常に宿るのです。
大事なときだけ、ちゃんとしていればいい、というわけにはいかない。
日常のちょっとしたことが、人生の大事なときに出てしまうのです。


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ある俳優が、とても興味深いことを語っていました。
彼は時代劇のスターとして、長く将軍役を務めた人でした。  
若い頃、将軍役に抜擢されて、真っ先に師匠の俳優にこんなことを言われたのだそうです。


「これからは安い居酒屋で酒を飲んではいけない。
超高級レストランに行きなさい。
スタッフを引きつれて行きなさい。
そして、すべてごちそうする。
普段から将軍になりきっていなければ、演技で将軍が演じられるものではない」  


上に立つ人間か、上に従う人間かは、にじみ出てしまうものなのだそうです。
だから、普段からその準備が必要だった。


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特別なときには、日常とは違う自分を出せばいい、というわけにはいかないのです。
特別なときにも、結局出てきてしまうのは、いつもの自分なのです。
自分を変えようと考えるなら、日常から。  


だから、日頃から注意しておかないといけない。
特別なときでなく、日常をこそ大事にしておかないといけない。
多くの成功者がそう語っていました。  


規則正しい生活を送る。
礼儀正しい態度を心がける。
相手を気遣い、相手の立場を常に想像する。
寛容の精神を持ち、広い心で物事を眺める。
時間を守る。
いつも感謝の気持ちを持つ……。


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【コメント】


立場、役職がその人の人格や立ち居振る舞いを形成するというのは、よく聞く話しです。


昔はそのとおりだったのですが、今はちょっと変わってきました。
立場、役職が上がっても、以前とそのまんま。
幼いまんまの人が結構います。


誰も、冒頭のようなことを指導しなくなったからです。
昨今、人を育てるという事が無くなってきました。


業務内容・作業内容は教えても、そういう人格形成的なものを教えることはありません。
せいぜい、研修とかのプログラム上ぐらいでしょうか。


そういう指導をしてうざがられるぐらいなら、何も言わない方がいいと思うのも一理ありますからね。
実際、私もそういう方面での指導はしません。


人から指導を受ける機会は無くなったとしても、幸い、以前と違って情報はたくさんあります。
書籍やネット、SNS、外部セミナー等。
自覚し主体的になって行動すれば、それに必要なものは得られる時代となりました。
そういうのも、資格の勉強と同じく、独学で可能なのです。


そうやって得たものを日常習慣として取り入れてみる。
その日々の積み重ねが、その人の人格を形成していきます。


それはある意味、財産だと思うのです。
この財産は目減りしません。
複利効果で、どんどん増えていきます。

Posted by kanzaki at 2023年10月01日 11:15