●『〆切仕事術』(上阪 徹 著)より)
若い書き手の方などに講演するときによくする話があります。
原稿を書く仕事というのは、二〇〇点満点である、と。
何かといえば、原稿のクオリティ一〇〇点、〆切を守ること一〇〇点です。
先にも書いたように、〆切を守らない人も多い業界ですから、〆切を守るだけで、これだけの価値があるぞ、ということをまず伝えたいわけですが、それだけではありません。
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二〇〇点のうち、原稿のクオリティ一〇〇点を取るのは、極めて難しいのです。
ところが、もう一〇〇点の〆切はどうか。
ただ期日通りにきっちり仕上げるだけ、なのです。
それだけで一〇〇点が取れてしまう。
とても簡単ではないか、ということです。
一〇〇点は至難の業の原稿クオリティに対して、守るだけで確実に一〇〇点が取れる。こんな簡単なことをなぜやらないのか、と問いたいのです。
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【コメント】
私もこの考えに賛成です。
私は仕事やその他なんでも、60点主義です。
そして必ず、締め切りよりも前に提出します。
理由は、受け手の考えによって、提出したものの採点基準が違うからです。
私が意図する以外の部分が弱い場合、修正する必要があります。
その修正にも時間がかかります。
その修正も締切日迄に間に合わせるのが理想です。
そうやって、最終的には高得点の内容に仕上げていくのです。
クオリティを追い求めて100点を目指そうとしている人に限って、締切日を守りません。
「締切を守らなくたって、内容が良ければいい」という考え。
しかし、本人が100点だと思っているものに限って、50点にも満たないものだったりします。
計画を立てて作成したものじゃないから、構成からしておかしいからです。
まずは「たたき台」を提出するという感じで良いのです。
形にならないと評価のしようが無いですから。
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