●『「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)』(エリザベス・ダン, マイケル・ノートン, 古川 奈々子 著)より
政府はこれまで、経済成長を促進することによってこの目標を達成しようとしてきました。
上げ潮になればすべての船が浮かぶ、というわけです。
しかし、心理学者のデヴィッド・マイアーズが述べているように、近年では、上げ潮は「小舟よりも大型船」を押し上げてきました。
この大型船と小舟との差はどんどん広がりつつあって、アメリカだけでなく世界中で緊急の政治課題になっています。
簡単なクイズを2問出しましょう。
(1)アメリカの最も裕福な20パーセントの人々は、国のすべての富の何パーセントを所有しているでしょうか?
(2)アメリカの最も貧しい40パーセントの人々は、国のすべての富の何パーセントを所有しているでしょうか?
見当がつきましたか?
答えは、最も裕福な20パーセントの人々は、国の富の85パーセントを所有し、最も貧しい40パーセントの人々は富をほとんど所有していない、です。
誤植でありません。アメリカ人の下位5分の2が所有している資産は、国の総資産に対してほぼゼロに近いのです。
ところが上位20パーセントは国の富の大部分を握っています。
人々がもっと幸せになるためにお金を使えるようになるのに、まずなんらかの可処分所得(税金や年金の賦課金などを払ったあと、個人の手もとに残った手取り所得)が必要だとしたら、この基本的な前提条件はまったくといっていいほど満たされていないのです。
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【コメント】
日本も変わらないですよね。
経済学者・成田悠輔さんのXでのつぶやきによると、「東京は貧しい」のだそうです。
稼いでいるお金は多いけれど支出も多いから。
結果、「好きに使えるお金」は、47都道府県中42位という結果です。
地方に住む私には意外だなあと思いました。
地方に住んで、東京で稼ぐのが最良ということでしょうか?
(地方からの通勤は大変だから、リモートワークでしょうか?)
多分、統計の取り方にトリックがあるのでしょう。
東京を下げたほうがアピールできる内容に使われるための数字。
それに上記の資料で、新潟県が10位にランクインしているのを見ると、事実と実感は異なると思うのですよ。
氷河期世代なので、世の中に期待はしていません。
評価する側にとって都合が良いことだけ評価される社会なので、それを頼りに生きると、やがて詰んでしまいます。
だから自分が自分をきちんと評価してあげないといけません。
お金基準だけで生きると、殆どの人が不幸になってしまいます。
今まで生きてきて、それだけは分かりました。
そして今後、老後を考えた場合、そのお金が無いと死んでしまうことも分かっています。
多くの収入を得る仕事の方法ではなく、そこそこの収入方法で無理なく、そしてマウント人間の評価を気にしないで生きていくのが最良ではないかと。
「そこそこって何よ?」という話しになるのですが、それが私にはまだ分かりません。
それに、今の生き方から大きく変化させる恐怖も無いわけではないですから。
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