2023年11月09日

「考える」ということをしなければ勉強は向上しない

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●『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード (小学校1年生~小学校6年生対象)』(石田勝紀 著)より


ここで、先ほどの2つの読み方について具体的に説明しましょう。


1つは「字ヅラだけを追っている読み方」で、もう1つは「意味を理解している読み方」でした。
では、この2つはどう違うのでしょうか?


●「字ヅラだけを追う子」と「意味を理解している子」の違い=「考えていない子」と「考えている子」の違い


国語の問題で、「主人公はなぜ、○○のようなことをしたのでしょうか?」という設問があったとき


→字ヅラだけを追っている子は、「文章からその答え」を探しだす。


→意味を理解する子は、「普通、○○のようなことしないだろ」と考える。


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これが「字ヅラだけを追っている子」と、「意味を理解する子」の違いなのです。
言い換えれば、読解力がない子とある子の違いともいえます。


意味を理解する力は、あらゆる場面で発揮されます。
つまり、どのような科目でも、分野でも、さらに言えば、仕事でも、日常生活でも発揮されます。
これを「一事が万事」というのです。


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本書を書いた理由もここにあります。
実は多くの子どもたちだけではなく、社会人も「考える」ということをせずに、ルーティン化された日々を漫然と生きているかもしれないということなのです。
その結果、ネットに流通する情報に振り回されたり、判断を人にゆだねてしまったりすることで、自分軸を見失うこともあるのです。


自分の頭で考え、判断し、実行していくことが重要なのは誰しも理解できますが、はじめのステップである「考える」ができなければ、適切な判断をすることはできないでしょう。
つまり、この「考える力」を手に入れると、人生を歩むうえで得られる情報、気づきの量が、そうでない場合よりも段違いに多くなるのです。


大人もそうなのですが、私は特に子どもたちにこそ、この「考える力」を手にしてもらいたいと思っています。


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【コメント】


俗に言う「頭の良い人」の学生時代は、その人独自の勉強法を編み出し、それを習慣化しています。


そして更なる特徴は、「勉強している時間以外も、実は勉強をしている」のです。


文字通り、普段の生活の中に多くの勉強時間を費やすだけではなく、至るところで「考える」ということをしているのです。
だから、学校の受け身の授業だけしか勉強していない人と、質も量も大幅に異なるのです。

Posted by kanzaki at 2023年11月09日 07:03