2024年04月19日

名もなき「ついで家事」

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●『コミュニケーション・ストレス 男女のミゾを科学する (PHP新書)』(黒川 伊保子 著)より


炊事・洗濯・掃除などの名前のついている家事をシェアするだけでは、残念ながら、「暮らしのパートナー」という栄誉は与えられない。  
なぜなら、今、妻たちを苦しめているのは、名もなき爐弔い撚隼瓩世らだ。


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「テーブルに置き去りにされた汚れたコップを片付ける」
「家族が脱ぎ捨てたTシャツを拾う」
「出しっぱなしの爪切りを片付ける」
「傘を干す、たたむ、しまう」
「開けっ放しのカーテンを閉める」
「つけっぱなしの電気を消す」
「トイレットペーパーの予備ロールがないことを感知してセットする」
「歯磨きペーストが残り少ないのを感知して買い物リストに加える」
「洗面所の鏡を磨く」
「冷蔵庫のちょっとした汚れを拭く」
「生ごみ容器にアルコールスプレイをかける」


などなど、気働きの家事たちは無限に溢れている。  


子どもがいたら、さらに果てしない。
夕飯の買い物のついでに、「明日、子どもの習い事の月謝を払うことを思い出して、1万円札を崩す」なんてことも含まれるのだから(!)。


それができない主婦は、さらに多くの時間を暮らしに費やすことになる。


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妻たちの体力と時間を容赦なく奪うのは、この爐弔い撚隼瓩覆里澄  
これを手伝わないだけではなく、ないもののように振る舞う夫に(ましてや増やしてさえくる夫に)、妻は絶望していくのである。


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「テレビCMの間に、トイレに行って帰ってくるだけでも、女は数個のタスクを片付ける。
立ったついでに、テーブルの上の汚れたグラスを片付け、トイレの帰りに、玄関に干してあった傘が乾いているのに気づき、それをたたむ。
ついでに、消臭剤の残り具合を確認し、家族の靴を揃える。
そこまでしても、台拭きを取りに行くことを忘れず、テーブルを拭く。  


CMの間に、さりげなく、それだけのことを片付けてしまうのである。
それが家族と家庭への愛着の証である。  
それなのに、夫ときたら、同じことができない。


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【コメント】


仕事の「雑務」と同じですね。
評価されないけれど、これらをやっておかないと物事が進まない。


ものすごく効率的にやっても、感謝も評価もされないのは辛いものです。


いっそ、放置しておこうとも考えるのですが、やはりそれは心が許さない。


やればやるほど疲弊感があります。


日本の家庭と社会は、名もなき家事と雑務で支配されています・・・。

Posted by kanzaki at 2024年04月19日 07:03