●『フランクリン 人生を切り拓く知恵 エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ』(ベンジャミン・フランクリン, 佐藤けんいち 著)より
・ベンジャミン・フランクリン:
アメリカの政治家。アメリカ独立宣言の起草を行い、「アメリカ合衆国建国の父」と呼ばれる。
(1706年1月17日〜1790年4月17日(84歳))
【接種の是非を合理的に判断する】
1736年、かわいい4歳の次男、フランシスを天然痘で亡くした。
種痘を接種してやれなかったことが悔やまれてならず、いつまでも苦い思い出として残りつづけた。
この話をするのは、子どもが種痘を接種したせいで死んだら、それこそ悔やんでも悔やみきれないという理由で、接種を拒否する親たちのためである。
わたしの例が示しているのは、接種してもしなくても、のちのち悔やむことはおなじなのだから、より安全なほうを選ぶべきだ、ということである。
『自伝』
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(背景)
フランクリン自身は種痘賛成派であったにもかかわらず、天然痘が流行の際、次男のフランシスは下痢をともなう病気にかかっていたため種痘が打てなかった。
このため、痛恨の思いを残すことになったのである。
種痘に対してはキリスト教サイドからの反対論が根強かったが、合理主義の立場から迷信に反対する啓蒙主義者が賛成論をリードした。
種痘の普及は、フランクリン発明の「避雷針」とともにキリスト教の権威に揺らぎを与えることになる。
なお、当時はまだ「人痘法」であり、ジェンナーが発明した「牛痘法」の発表は18世紀末のことであった。
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【コメント】
1700年代も、現代の新型コロナウイルスのように議論があったのですね。
私は、市からワクチン接種の案内が来れば接種していたし、他にもインフルエンザ予防接種も毎年行っています。
そのせいか分かりませんが、コロナもインフルエンザも、はたまた普通の風邪すら患うことはありません。
予
防接種をする・しないは人によって考えがあるから、押し付けるようなことはしません。
正直、医者じゃないし、専門的知識が無いから判断のしようがないという感じです。
もし、大きな病気にかかり、ものすごくリスクがある治療や、後遺症が確実な治療を医者から勧められたら悩みます。
私が今やれることは、規則正しい日常習慣、食生活、運動ぐらいです。
それ以上のことは難しい。
否、それすら実践は難しい。
「良い習慣」の実践が難しい場合は、少なくとも「悪い習慣」を行わないことぐらいは意識したいものです。
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