●『自分を鍛える!―――「知的トレーニング」生活の方法』(ジョン・トッド, 渡部 昇一 著)より
※ジョン・トッド:
アメリカ、ニューイングランド地方に生まれる。
1800年〜1873年
「人生案内」で知られる牧師・著作家。
実践的で深い哲学的示唆に満ちた「人生案内」で知られる。
若い人や一般社会人のための修養書が大ベストセラーとなる。
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時間をきちんと守る性格を身につけるのは、容易なことでない。
しかし、時間をきちんと守る性格は、あなた自身にとっても、また世の中にとっても、すこぶる重要である。
時間を守る人はそうでない人の2倍のことを、しかも2倍も楽に行なうことができ、自分に、また他人にも、2倍の満足を与えることができる。
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やることが二つあって、一つはやらなければならないことで、もう一つはどうしてもやりたいことであった場合、迷わず前者からとりかかることだ。
この鉄則を忘れると、やるべきことを時間内に片づけることは、まずできはしない。
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読書であれ、会話であれ、作文であれ、量は少なくても入念に行なったほうがよい。
「性急すぎる」人間は、得てして人生の取るに足らないことに忙しくかけずり回りながら、それでいて、できるだけ多くのことを成し遂げるという人生の大目標を果たさずに終わるものである。
ある偉大な人物の努力と業績に驚いた人が、「どうしたらそんなにたくさんのことを成し遂げられるのですか」とたずねた。
「なに、一度に一つのことだけしかやらず、それだけをまず断固としてやり遂げるように努力するのですよ」
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【コメント】
「やらなければならないこと」
「どうしてもやりたいこと」
心のなかでは、後者を優先したいものです。
しかし現実、特に仕事に関わるような内容だと、前者を優先しないと話しが進みません。
他の書籍だと、後者を先に行えと書いてありますが、そういう事を書いている人は大抵、会社の中でも上の方にいたり、特殊な部門にいる人だったりします。
つまり、雑用等を他人に押し付けられる立場の人。
内容にもよるのは重々承知の上ですが、「どうしてもやりたいこと」は一日の後半にずらしてしまいます。
それが、残業につながってしまうのも分かってはいます。
しかし、「やらなければならないこと」も回していかないとどうしようもありません。
それぞれの仕事に割く所要時間が分かると、それでも大分効率よくできます。
私は行動記録を書いておく際、その仕事の最初と最後の時刻を記録しています。
そうすることで、次にやる際の貴重な目安になりますから。
もし可能なら、その際に曜日も書いておくとよいです。
土曜・日曜・祝日は、行動に大きな影響を与えますからね。
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