●『自分を鍛える!―――「知的トレーニング」生活の方法』(ジョン・トッド, 渡部 昇一 著)より
使えば使うほど回転がよくなる──それが頭脳というものだ
世の中に影響を及ぼす偉大なる道具、それは頭脳である。
そして、頭脳ほど訓練し使用することによって、決定的に、しかも絶えず進歩する道具は他にない。
自分の能力を一時にすべて使うのはまずいことだとでも思っているらしい人が大勢いる。
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弓は張り過ぎても折れてしまわないように、半分だけたわむようにできている。
しかし、あなたにはそんな心配は無用だ。
さっそく今日にでも頭を極限まで働かせ、その能力を最大限に活用してみたまえ。
そのほうがあなたにとっていいことなのだ。
そうすれば、頭はますます活発に働くようになるだろう。
明日もまたそれをやってみる。
回を重ねるごとに頭はあなたの求めに応じて一段とすばやく反応するようになるだろう。
頭脳は、時々まとめて働かすより、常に働かすほうが本当の意味の鍛練になることを忘れないでもらいたい。
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徹底的に頭脳を鍛え抜きたいと思うなら、勉強中の数時間は休みなしに頭脳を使うことだ。
徹底的に鍛え抜かれた頭脳というのは、ふとしたはずみで調子よく働いたり、大きな能力を発揮したりする頭脳ではなく、一定の時間があれば必ず一定の成果を引き出す態勢が常に整っている頭脳のことである。
アイザック・ニュートンの頭脳のすぐれていた点は、まさにこの点である。
刺激がないと働かないような頭脳の持ち主は、何をするにしてもその刺激を待っていなければならず、生涯ほとんど何一つ達成することはできない。
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【コメント】
仕事の際、人にはこういう無理強いはさせません。
けれど、自分が自分に対し、納得して習慣化したものならば、とても良い効果があると思います。
(いろんな犠牲はありそうですが・・・)
何をするにも、効率をいくら重視しても、どうしても一定以上の時間はかかります。
効率重視で最短化されたものには、「絶対に途中でミスはあり得ない」という意味不明なロジックを組み込んで考える人がいます。
無謀です。
ワークライフバランスと言われている最中ですので、なかなか大きな声では言えませんが、やはりやった分だけ大きな効果があるのは現実だと思います。
それに対し、どういう対価を受けるのか、それを受け取って本当に納得いくのかも、これまた難しい。
休日だからこそ、あれこれと考えてしまいます。
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