●『自分の時間―――1日24時間でどう生きるか (三笠書房 電子書籍)』(アーノルド・ベネット, 渡部 昇一 著)より
著者のベネットは20世紀最大のイギリスを代表する小説家である。
主な作品に『文学趣味』や『二人の女の物語』などがあるほか、本書のような自己啓発書も多数発表した、多作の作家として知られている。
この『自分の時間』は、1908年に発行されたともいわれているし、1912年、あるいは1920年と記述されることもある。
現代人は過去のロンドン人以上に「やらなければならない」と思っていることに追われ、ベネットが提示している「自分のための時間」をますますもてていないのが現実である。
今こそ、本書で述べられている古くても新しい時間活用術は、大勢の人に活用されるべきであろう。
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まず私から皆さんに提案したいのは、2時間、あるいは1時間でもよいから、早起きをしてみてほしい、ということだ。
そして──どうしても早く寝ないと早く起きられないというのであれば──早く寝られるときは、なるべく早くベッドに入りなさい。
仕事以外の何かをやるという点に関しては、朝の1時間は夜の2時間に匹敵するのだ。
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時間が存在してはじめてあらゆることが可能となるし、時間がなければ何ものも生まれない。
「時間が与えられている」ということは、実のところ毎日奇跡が起こっているようなものであり、よく考えてみれば、まったく驚くべきことなのである。
朝、目覚める。
すると、不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。
そして、それがすべてあなたのものなのだ。
これこそ最も貴重な財産である。
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考えてもごらんなさい!
誰もあなたから時間を取り上げることはできないし、盗むこともできない。
そして、あなたより多く時間を与えられている者も、あるいは少なく与えられている者もいないのだ。
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できるのは、過ぎ去っていく現在という時間を浪費することだけだ。
そして、明日の時間を、今、浪費することもできない。
なぜなら、それは「明日のあなたのためにとっておかれている」からだ。
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【コメント】
時間は確かに貴重な財産ですね。
1日必ず24時間が支給される。
その24時間を使い切る必要がある。
そして翌日、また24時間が支給される・・・。
同じ24時間という財産・・・予算といえばよいか・・・どう支出、使用するかは本人次第。
仕事中は仕事にそれを奪われてしまうけれど、使い方を工夫することはできます。
私みたいに仕事で帰宅が遅い人間の場合、帰宅後は何もできません。
昨日は21時30分に帰宅。
就寝はいつもなら22時ですが、さすがに無理で22時44分でした。
翌朝である今朝は、いつも通り4時45分に起床しました。
昨晩、いつもより44分寝るのが遅かったのだから、起きる時間も遅らせれば良いのですが、そうはしませんでした。
朝の貴重な自分だけの時間を会社のせいで奪われたくないからです。
まあ、もうこの年齢ですし、そもそも貴重な24時間を会社の仕事に使うのも勿体ないようにも感じています。
会社はお金を与えてくれても、時間は与えてくれませんから(むしろ奪っていく)。
特に私のような就職職氷河期世代はそう思うのです。
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