●『整える――心のストレスを消す練習』(枡野 俊明 著)
それは、好きなことをして過ごす時間が、心にとって心地よいからです。
心地よくなった心からは、心配事や悩み事が溶け出していくのです。
「心地よい」ことをする。
これがストレスを消すためのキーワードです。
しかし、重要なのはここから。
その心地よいことを、ストレスがたまったという実感を持ってからするのではなく、一歩すすめて、日々の生活リズムに組み込むのです。
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夜、三〇分は好きな音楽を聴く、お風呂にゆっくり入る、好きな詩人の詩集をひもとく、気に入った香りのアロマを焚く……といったことなら毎日できるでしょう。
スポーツも週一回ならできると思います。
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禅の修行では、起床から就寝までにおこなうことが、こまかく決まっています。
同じことを毎日、毎日、繰り返すのです。
繰り返すことによって身につく。
身につくということは、それが当たり前の姿になるということです。
生活のどこかで心地よいことをしている自分が当たり前の姿、自然の姿になっている。
すると、ストレスはそれと感じるほど大きくなる前に消えていくでしょう。
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世の中から、ストレスのタネがなくなることはありません。
そして、タネは心に宿り、芽を出そうとするでしょう。
しかし、心地よいことが生活リズムに自然に入っていれば、それが育つことはありません。
「ストレスの芽」の段階で枯れてしまうのです。
ぜひ、ストレスを芽のうちに消してしまう生活リズムをつくってください。
それが、生活を「整える」ということです。
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【コメント】
病気になってから病院へ行って治療するのではなく、日々、病気にならないように予防する。
ストレスも同じ。
生活リズムを整えるため、日々繰り返すのはとても良いことだと思います。
しかし、平日夜、帰宅してから「生活のリズムを整える行動」をするのは難しいです。
日々、帰宅時間は異なるし、第一疲れていますからね。
その点、早朝は誰にも邪魔されません。
早起きをすれば、「生活のリズムを整える行動」を組み込みやすいです。
実際、私もそういうやり方にしてから、継続できるようになりました。
自分は夜型人間だと思っていたのですが、実際は単なる思い込みでした。
やろうと思えば可能ですよ。
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