●『悩まない力 あなたの心に秘められている (プラチナBOOKS)』(アルボムッレ・スマナサーラ 著)より
生きる技が身についた人は、トラブルが起こらないと、退屈でおもしろくないのです。
それぐらい余裕があるのです。
私の祖国スリランカで、一九五九年に暗殺された首相は、とても素晴らしい人でした。
金持ちだけが権力を握っていた当時の社会を改革し、一般の人々のためにたくさんの政策を実行しました。
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労働時間をちゃんと決めて、労働賃金を上げて、労働権利を全部あげていろいろ改善しているのに、労働者たちは、毎日のようにストライキをするのです。
共産党や左翼系の人々が組合を結成して、どこでもスト、スト、ストライキだらけ。
そのときの首相の反応は見事でした。
「皆さんが毎日のように文句を言って、ストライキをするから、私は元気で頑張れるのです。
自分の仕事が、ますますできるようになりました。
休む暇は一日もありません」と。
決して嫌みではないのです。
つまり、偉大なる人は、問題を解決します。
腰抜けや臆病者は障害に飲み込まれ、最悪の行為を選ぶのです。
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◆毎日嫌なことばかり…… 覚悟さえあれば、嫌なことは痛くも痒くもない
覚悟するしかありません。
「次から次に嫌なことが起きても、負けるものか」、「待ち構えているぞ」と。
嫌なことを「攻撃」と言いかえるなら、「自分は攻撃を待つ」と腹を決めるのです。
覚悟するまで、グズグズしてはいけません。
だいたい嫌なことが二つ続いたら、三番目の嫌なことで決めたらいい。
最初に失敗して、次も失敗する。
そうなったら、「三番目の失敗を待ちましょう。
二つも続いたのだから」と考えるのです。
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覚悟していると、何か嫌なことが起きても、そこで自分がサッと動くでしょう。
また、覚悟しているから、嫌なことに対して、いちいちイライラしたり、怒ったりしなくなります。
それから、すごく楽しくなります。
自慢したくなります。
嫌なことが連続して起こったら、誰かに話したくなる。おもしろくてしようがない。
人生なんてそんなものです。
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(想定している恐れている)ことは、実際には起こりません。
実際に起きるのは、「ほんのちょっとした、嫌なこと」ばかりです、「攻撃」とはとても言えないような。
電車でやっと座れたけれど、隣の人が大いびきで眠って、自分の体に寄りかかってきて嫌だとか。
だいたいそんな程度です、「嫌なこと」というものは。
ですから、「覚悟」さえしてしまえば、痛くも痒くもないのです。
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【コメント】
覚悟する。
確かにそうかもしれませんね。
そう決心すると、「主体的に行動できること」を中心に「計画を立てる」ようになります。
理想とか夢のようなふわふわしたものではなく、「行動可能な計画」。
計画を立てるぐらいですから、即効性はありません。
辛抱、耐えることも多くなります。
しかし、覚悟している人は忍耐力もあります。
今年を乗り切った私。
振り返るに、覚悟が中心にあったように思います。
心の持ちようで、前へ進めるものなんですね。
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