2024年12月30日

嫉妬していることを認める

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●『悩まない力 あなたの心に秘められている (プラチナBOOKS)』(アルボムッレ・スマナサーラ 著)より


※嫉妬を忘れて応援すれば、自らも出世する  


嫉妬・・・これはごく普通の感情です。


嫉妬が生まれるのは、とても自然なことだと思います。
楽しい時間を共用した同僚がどんどん出世していくと、仲よしだった関係も微妙に変わるし、寂しいものです。


嫉妬は、無理には抑えられません。
悪い感情を抑えようとすると、どんどん膨らんで倍増します。
それはよくない状況です。


「自分は嫉妬しているのだ」と認めてしまったほうがいいのです。


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まず、第一に嫉妬していることを認める。  


嫉妬が生まれるのは、「あの人はできるのに、自分は能力不足でできない」と自分の負けを認めたからです。
表面的な意識ではなく、無意識の本心で認めてしまったから、もう決定的な負けなのです。
だから、ものすごく厳しく、つらい状況に陥ります。


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なので、第二に、「嫉妬は、人間として格好が悪い」と知る。  


嫉妬ではなく、逆に応援できたらいい。
自分のことを、「出世はできなくても、すごく心のきれいな人間になるのだ」と思えたら、嫉妬心はなくなります。


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人の役に立つ生き方をあらわした仏教の「四摂事」のひとつ、「利他」では、「人のためになるような、役に立つことをするべき」としています。


たとえライバルであっても、よいことはアドバイスしてあげる。
私たちはそんな人間になるべきなのです。  


嫉妬せずにいられたら、大きな人間になります。
そうすると出世します。


出世した同僚が自分を頼りにして、引っ張り上げる可能性はいくらでもあります。


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【コメント】


「嫉妬」という感情は、「怒り」より扱いが難しいですよね。


なかなか消えないし、消えてもまた、沸々とわいてきます。
どうしようもないですよね。


私はとにかくそういう時は、人と物理的に接しないようにしています。
なるべく対象の相手以外も。
そういう時は失言しやすいですから。


そして、「今すぐ行動できること」に集中します。
頭の中をぐるぐる回しているより、眼の前の行動に集中した方が気が紛れます。

Posted by kanzaki at 2024年12月30日 15:07