●『本当のうつ病 頑張り方を変える処方箋』(高橋 和己 著)より
人生の希望と絶望を人は乗り越えることができる。
希望というのは、この社会に適応して、そこのルールに従ってきちんとやって、成功と言われていることを実現することである。
この時、不安は小さくなる。
絶望というのは、きちんとやっていこう (真面目に社会適応しよう) という気持ちが疲れ切って壊れてしまうことである。
つまり、もううまくできない、ルールを守れない、と思って、今までの生き方を全否定する
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こうして不安から逃げずに、不安に正面から向き合うと、人は希望と絶望を超える。
希望と絶望の両方に、不安を抱えて生きている自分がいた。
自分を受け入れるということは、自分の不安をそのままに認めることであった。
不安は、見つめれば、小さくなる。
そうして、不安を抱えながらも、それに振り回されずに、そのままに生きているのが、マイペースである。
それが、新しい希望となる。
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【コメント】
昔のアニメや漫画で、「悪の組織によって世界は"闇"に支配されてしまった(支配されようとしている)」「人々は混沌と闇にのまれ絶望した」とかそういう語りがありましたよね。
いまだにその、全世界を覆い尽くす「闇」「絶望」というのが抽象的すぎてよく分かっていません。
精神的なものだから、全世界のみんなが同じような精神に陥るものなのだろうかと。
既に世の中、全員が闇の側面を抱えていますし・・・・・・。
うつとかではない人でも、多くの人は不安に正面から向き合うことはしていないと思っています。
向き合っていないから、うつになっていない。
私は世の中、逃げてよいと思います。
強い人間ばかりではありません。
逃げて、自分にあった場所を見つければ良いと思います。
その場から逃げずに戦えという人は、本当の苦しみを知らない人だと思いますよ。
甘いルートの人生を歩んだ人の言葉なんて信じてはいけません。